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故郷十勝でバレエスクール開校へ 野崎哲也さん

東京でのバレエダンサー経験を生かし、4月に帯広でバレエスクールを開く野崎さん(札幌市内で)

 芽室町出身で東京でバレエダンサーとして活躍していた野崎哲也さん(29)が4月、帯広市内でバレエスクール「TETSUYAバレエスクール」(自由が丘1、自由が丘ストリートⅠⅠ内)を開校する。自身がバレエトレーニングで活用した身体メンテナンスメニュー「ジャイロキネシス」を取り入れ、幼児から一般まで経験を問わずに指導する。「厳しい環境の中で吸収したことを還元したい」と意欲を見せている。

 野崎さんは4歳でバレエを始め、帯広南商業高校を卒業後、カナダのバレエアカデミーとアメリカ・ボストンバレエスクールに、それぞれ1年間留学した。2007年に新国立劇場バレエ団に入り、海外公演にも参加。13年にファースト・アーティストに昇格し、昨年12月の同バレエ団「シンデレラ」公演で準主役の義理の姉妹役を演じた。

 ダンサーとして活動する他、3年ほど前からゲスト講師として全国でバレエを教えていた。「自分は条件に恵まれていたタイプではない」といい、自らの努力やストイックに打ち込んだ経験を感覚的、論理的に身に付けたことを伝える喜びが芽生え、大好きな北海道・十勝でのスクール開設を決意した。

 「ジャイロ-」は元バレエダンサーが考案したトレーニング方法で、「十勝での本格導入は初めて。けがの予防や均整の取れた体づくりを目指す」という。これから迎える三十代はダンサーとして円熟期とされるが、「今は教えることが使命という気持ち。笑顔が絶えないスタジオを目指し、バレエ文化を十勝に伝えたい」と話している。

 幼児クラスから大人まで各種クラスを用意している。開講は4月13日を予定。問い合わせは同スクール(0155・62・8783)へ。(原山知寿子)

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