池田出身の漫画家島本さんが小学館漫画賞に
池田町出身の漫画家島本和彦さん(53)=札幌市在住=が月刊誌で連載中の「アオイホノオ」が第60回小学館漫画賞に輝いた。島本さんは「漫画家だったら誰もが欲しがる賞。本当に(前に)進んでいるかどうか分からなかったが、いったんゴールしたという感覚」と受賞を喜んでいる。
島本さんは幼少時代を豊頃町で過ごし、小学1年生の時に札幌へ。十勝を離れた後も、祖母が住む池田町をよく訪れたという。大阪芸術大在学中に小学館新人コミック大賞で佳作を受賞し、漫画家デビューした。
「アオイホノオ」は島本さんの自伝的学園青春漫画で、芸大生が漫画家を志す姿を描く。週刊ヤングサンデー(小学館)で2007年に連載がスタートし、現在は月刊少年漫画雑誌「ゲッサン」(小学館)に連載中。昨年7月には柳楽優弥さん主演でテレビドラマ化され、同11月には文化庁の第18回メディア芸術祭のマンガ部門で優秀賞に選ばれた。
新人賞以来、受賞経験はなかったが、昨年、今年と吉報が続く。島本さんは「アンパンマンのようなキャラクターを生み出して入院中の子供たちらに自分の描く絵で喜んでもらいたい。地元(十勝)を盛り上げていく仕事ができれば」と話している。
贈賞式は3月、東京都内で開かれる。(澤村真理子)