帯北アンビシャス 初の全日本ユース出場決める フットサルＵ－１５
【３位決定戦・帯北アンビシャス－アンフィニＭＡＫＩ．ＦＣ】ゴールを量産し攻撃をけん引した帯北アンビシャスの（８）籠瀬康晃。３位決定戦でもハットトリックを達成した
【士幌】フットサルの第２６回全道ユース（Ｕ－１５）大会兼第２０回全日本ユース（Ｕ－１５）大会北海道予選（北海道サッカー協会・北海道フットサル連盟主催）が６、７の両日、士幌町総合研修センターすこやか体育館で行われた。十勝から唯一出場した帯北アンビシャスは、決勝トーナメント準決勝でコンサドーレ旭川Ｕー１５に敗れて３位決定戦に回ったが、アンフィニＭＡＫＩ．ＦＣ（札幌）を６－１で下し、十勝勢初の全日本ユース（来年１月１０～１２日・愛知県）出場を決めた。（菊池宗矩）
３年一丸 一戦ごと成長
今季無冠で今大会の道東ブロック予選は４位と苦しい戦いを続けてきた帯北アンビシャスが、試合で戦うごとに力を増して３位入賞を果たした。“雑草軍団”が十勝勢で初めて全日本ユース（Ｕ－１５）大会の切符をもぎ取る大輪の花を咲かせた。鹿又飛翔主将（帯西陵）は「３年間一緒にやってきていろいろなことがあった。全国に行けてうれしい」と喜びに浸った。
全員が３年生。負けるとこの年代での試合は終わってしまう。予選ブロックはコンサドーレ旭川Ｕー１５と３－３で引き分け、残る２試合は１点差の勝利。勝ち方にも粘り強さが出てきた。
決勝トーナメント１回戦はスプレッド・イーグルＦＣ函館と対戦。三好空（帯緑園）をポストに攻撃を仕掛け、前半早々にキックインからエース籠瀬康晃（士幌中央）がワンフェイントでＤＦをかわし左足でゴール。地元町民の声援を受け籠瀬は前半だけでハットトリックを達成し３－１とリードした。後半は守勢に回ったが、ＧＫ坂東俊輔（下音更）を中心に相手の勝ち越しは許さず５－５でＰＫ戦に。ＧＫ城直輝（帯五）が１本止め、３人がきっちりと決めて勝利した。
勝てば全国大会出場が決まるコンサドーレ旭川Ｕー１５戦は前半、先制点を許すがＦＫから籠瀬が豪快に突き刺し同点。後半も失点し追いかける展開になったが残り２分で吉田哲登（帯大空）が左サイドでＤＦと競り合いながら同点ゴール。２－２で２試合連続のＰＫ戦に突入した。１人目が失敗し後がない３人目をまたも城がストップ。最後は１本差で敗れたが、コンパクトな守備とポストプレーからの速い攻撃で善戦した。
気持ちを切り換えて臨んだ３位決定戦はアンフィニＭＡＫＩ．ＦＣを圧倒。１－１で迎えた前半終了間際に籠瀬がパスカットから持ち込み勝ち越すと、籠瀬、三好とパスワークで崩し吉田がゴール。後半終了間際にも三好、酒井陸成主将（帯西陵中）らが流れるようなパス交換から追加点。最後は籠瀬が個人技で決め、６－１の快勝で全国行きに花を添えた。
片桐聡監督は「（今大会の）全部が自分たちを成長させるステージになった」と目を細める。フットサルは練習も作戦も選手が自ら考え実行してきた。何パターンも考えたキックインからの攻撃は多くの得点を生み出した。
全国の舞台に向けて籠瀬は「得点しチームの勝利に貢献したい」と闘志を燃やす。酒井主将は「支えてくれた親らに感謝し、チーム全員が一つになって精いっぱい頑張る」と意気込んだ。
（関係分）
◇予選
▽Ｂブロック
帯北アンビシャス ６－５ 芦別中
帯北アンビシャス ５－４ 苫小牧エルソーレＦＣ
帯北アンビシャス ３－３ コンサドーレ旭川Ｕ－１５
（１）コンサドーレ旭川Ｕー１５ ２勝１分
（２）帯北アンビシャス ２勝１分
（３）苫小牧エルソーレＦＣ １勝２敗
（４）芦別中 ３敗
◇決勝トーナメント１回戦
帯北アンビシャス ５（３－１ ２－４）５ スプレッド・イーグルＦＣ函館
（ＰＫ３－２）
▽準決勝
コンサドーレ旭川Ｕー１５ ２（１－１ １－１）２ 帯北アンビシャス
（ＰＫ４－３）
▽３位決定戦
帯北アンビシャス ６（３－１ ３－０）１ アンフィニＭＡＫＩ．ＦＣ（札幌）
◆フットサル第２６回全道ユースＵ－１５大会兼第２０回全日本ユースＵ－１５大会北海道予選について
・大会結果（PDF）－北海道サッカー協会公式ホームページ
