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自家焙煎が売りのコーヒー豆専門店 まちマイ大樹編

ローヤルの焙煎機を前にする一戸さん

 道の駅コスモール大樹の向かいに、ログハウス風の店舗が目を引く。木製の看板には「珈琲工場」の文字。自家焙煎(ばいせん)を売りにするコーヒー豆専門店だ。

 店主の一戸博さん(53)は大樹高校卒業後、札幌の短大へ進学。いったんは店舗設計などを行う建設会社に進んだが、コーヒー好きが高じて帯広市の三本コーヒーに転職した。1996年、両親の住む故郷での開業を決意。

 開業に当たっては、日本の喫茶店文化を構築したと言われる「フジローヤル」ブランドの焙煎機を導入。取り扱う豆はブレンドを含めると約30種類。町内はもとより町外にもファンが多く、帯広市内の契約オフィスや店舗への配達も行っている。

 「最近は気軽にコーヒーを味わえる場所が増えたけど、一手間掛けた一杯はやっぱり違うよ」と一戸さん。妻の順子さん(44)とともに味わう朝のひとときを大切にしている。将来は町内に喫茶スペースを有した店舗を持ち「コーヒーを通しておだやかな時間を提供したい」と夢を語る。
(河崎真以子)


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