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源氏物語を読み続ける武井さん まちマイ大樹編

最近では京ことばの訳も朗読に取り入れている武井さん

 源氏物語を読み続けて33年。武井敬宣さん(94)は「源氏を読む会」代表として、9人の仲間とともに物語の世界を探求している。

 1920年福井県生まれ。63年大樹町役場に入る。75年に町図書館の新設に尽力し、78年から館長を務めた。

 源氏物語との出会いは、75年頃に町内で開かれた源氏物語をテーマにした文化講演会だった。それまで日本の古典とはあまり縁がなかったが、「オリジナルの持つ言葉の美しさや雰囲気にひかれた」。81年に同会が発足すると、迷わず入会した。

 同会は週1回開催。全員で原文を朗読した後、武井さんが解説を交えて朗読する。複数の現代語訳された本も解釈の手助けに用いるが、古典の持つ意味や味わいを損なわないよう、あくまでも原文を読み進めることに重きを置いている。一方で近年は、京ことばで訳された本も朗読に用いている。「京ことばの独特のニュアンスや、やわらかい言葉づかいは、源氏物語を訳するのに適している」という。

 今月の時点で50巻目まで通読した。54巻全て読み終えるにはあと2年ほどかかりそうというが、原文をより正しく理解するために、一文一文読み進めることに努めている。
(大木祐介)


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