山本兄弟も参戦 ツール・ド・北海道、13日開幕
国内有数の自転車ロードレース「第28回ツール・ド・北海道2014」(ツール・ド・北海道協会など主催)が13日から15日まで、十勝を中心に開かれる。十勝での開催は3年ぶり、最終ゴールを管内で迎えるのは1992年以来。米国、スイス、韓国など海外を含め20チームが熱い戦いを繰り広げる。幕別町出身の山本和弘(キャノンデール・チャンピオンシステム-北海道ハイテクノロジー専門学校、帯三条高出)が「Cプロジェクト」で、弟で北京とロンドンの両五輪にマウンテンバイク(MTB)日本代表の幸平(SPECIALIZED-国際アウトドア専門学院、帯農高出)が「北海道地域選抜チーム」の一員として出場する。(北雅貴)
大会は3ステージ制。各日ともスタートして数キロはパトカーなどが先導するパレード走行を行い、その後は平均時速40キロを超えるスピード勝負となる。初日の第1ステージは千歳市役所駐車場を出発し、胆振管内厚真町や日高管内日高町、上川管内占冠村を経て新得町保健福祉センター前でゴールする。狩勝峠(644メートル)での山岳ポイントが見もの。今大会最長の194キロコースの終盤に過酷な山越えとなる。
14日の第2ステージは幕別町依田公園を発着点とし、更別村、大樹町、豊頃町を回る183キロのコース。午前9時半にスタートし、同10時20分ごろに更別村市街地を通過する。Aコープの前には上位3選手にボーナスポイントが付く「ホットスポット」を設置。スプリント勝負が見られる。約30分後には大樹町幸徳で山登りも。
第3ステージは15日午前9時半に帯広競馬場駐車場を出発。北十勝を巡って音更町の希望が丘運動公園前でフィニッシュする。厳しいアップダウンの士幌町の下居辺と、足寄町の植坂山(475メートル)で山岳ポイントを競う。下居辺は同10時35分ごろ、植坂山は同11時50分前後を予定。午後0時40分ごろには上士幌町の市街地のホットスポットを通過する。3日間全長543キロのゴールは午後1時半ごろの予定。
道自転車競技連盟副会長で東北海道連盟の鎌田利道会長(帯広・鎌田輪業オーナー)は「一流選手の走りを間近で見て応援してほしい。交通規制の1時間半ぐらい前に着くと良い場所で観戦できる」と話す。初めてそろって参戦する山本兄弟にも熱い視線が集まる。鎌田会長は「あくまでチームレース。風よけなどエースをアシストする役割として、どんな走りをするか楽しみ」と、故郷での勇姿に胸を躍らせる。
市民ステージも開催する。十勝では初日に十勝川河川敷特設コースでタイムトライアルを行い、第2日に幕別町と更別村、豊頃町を疾走する。タイムトライアルでは折り返し地点の自転車さばき、ロードではゴール近くのラストスパートが注目だ。
◆ツール・ド・北海道について
・ツール・ド・北海道2014-公式ホームページ
・交通規制 9月13日(土)(PDFファイル)-ツール・ド・北海道2014ホームページ
・交通規制 9月14日(日)(PDFファイル)-ツール・ド・北海道2014ホームページ
・交通規制 9月15日(月)(PDFファイル)-ツール・ド・北海道2014ホームページ