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ALS患者支援 世界的流行のアイスバケツチャレンジ 帯広でも

関係者が見守る中、氷水を頭からかぶる川崎常務(23日午前11時40分ごろ、折原徹也撮影)

 バケツに入った氷水を頭からかぶって難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者を支援するチャリティー「アイス・バケツ・チャレンジ」が23日午前11時半から帯広市内の「夢の北広場」(駅北多目的広場、西2南11)で行われ、川崎米穀(緑ケ丘1)の川崎博史常務(45)が挑戦した。

 ALSは運動神経の機能が失われ、全身の筋肉が動かなくなる難病。原因は分かっておらず、有効な治療法がまだない。チャリティーは米国で始まり、マイクロソフト創始者のビル・ゲイツ、サッカー・ブラジル代表のネイマールら世界中の著名人が参加したことでこの夏ごろから一気に広まった。基本ルールは(1)指名された人は24時間以内に氷水をかぶるか100ドル(約1万円)をALS協会に寄付する。両方を選択してもいい(2)氷水をかぶった人は次の参加者3人を指名する-というもの。

 川崎常務は帯広商工会議所青年部専務理事の下野貴直さんの指名でかぶることになった。関係者10数人が見守る中、チャレンジ前に知人3人をまず指名。Tシャツに短パン姿でバケツを掲げ、氷水を勢い良くかぶると、温かな拍手が送られた。川崎常務は体を震わせながら「思ったより冷たかった。こういった取り組みが広がり、ALSへの理解が深まれば」と話していた。後日、寄付も予定している。

 患者らで作る日本ALS協会帯広支会の東洋支会長は、チャレンジの世界的な盛り上がりに「とてもびっくりしている。アメリカでは寄付金の桁が一つ増えたと聞く。日本でも寄付が増え、治療法やコミュニケーションツールの開発につながれば」と期待する。 

 日本ALS協会(東京)によると、18~21日の4日間だけで同協会に250人から計200万円の寄付があったという。同協会では「氷水をかぶるのも寄付も強制ではない。北海道は涼しくなってきていると思うので、くれぐれも無理をしないように」としている。

 寄付の振込先は、みずほ銀行飯田橋支店(店番号061 普通預金 口座番号2586780)「一般社団法人日本ALS協会」へ。(土屋航、丹羽恭太)

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