威勢よく「夢降夜」 おびひろ平原まつり 新幹線PRも
第67回おびひろ平原まつり(帯広のまつり推進委員会主催)初日の14日は多彩なイベントのほか、夜は「夢降夜(ゆめふるや)」が行われた。若者たちが威勢の良い掛け声とともにみこしを揺らし、帯広の夜を熱く盛り上げた。(高津祐也、川野遼介)
五穀豊穣を願い黄金穂投げ入れ
○…今年で13回目の「夢降夜」は14日午後7時から帯広市西2南8、9で行われ、担ぎ手や踊り手約230人が「らっせーらー」の掛け声で力強く練り歩き、十勝を開拓した先人たちへの感謝と五穀豊穣(ほうじょう)を願った。
今年は恒例の男みこし、女みこしに加え、子供みこしが初登場。一生懸命にみこしを担ぐ子供たちに観客から声援が送られ、願いを込めた「黄金穂(こがねほ)」が投げ入れられた。
みこしからパンを振る舞う「夢パンまき」が行われた後、麦わらロールのステージで初代の運営委員として夢降夜を長年見守ってきた関口好文さん(65)が今年でまつりの一線を退くことを述べ、「素晴らしい後輩たちがさらに盛り上げてくれるはず」とエールを送った。
多目的広場にカーラッピング
○…JR帯広駅北多目的広場にはアウトレットカーショップの「ティーバイティーガレージ」(本社・札幌市)などが車を特殊なシールでデザインする「カーラッピング」のPRブースが設置された。
アニメのキャラクターを車体に施した「痛車(いたしゃ)」のランボルギーニなど3台が登場し、子供だけではなく大人も珍しそうにカメラに収めた。運転席に乗り込んだ帯広ひまわり幼稚園の伊藤咲希君(4)はハンドルを握り、「かわいくて格好いい」と満足そうな様子だった。
北海道新幹線をPR
○…JR帯広駅北多目的広場では、2016年3月に新函館北斗-新青森間で開業する北海道新幹線をPR。ミスはこだての八戸芹香さんとPRキャラクターの「イカール星人」「どこでもユキちゃん」が新幹線の魅力を紹介した。
会場ではクイズ大会が開かれ、多くの子供たちや家族連れでにぎわった。クイズに正解した芽室小4年の飛澤和幸君(9)は「新しい新幹線に早く乗りたい」と新幹線の開業を心待ちにしていた。
消防士なりきり放水や救助体験
○…今年で36回目を迎える恒例の「市民防災フェスティバル」(帯広市消防本部主催)では、ホースを使っての放水体験や高さ約2メートルのロープを逆さになって渡る救助体験など多彩なコーナーがお目見え。
多くの子供たちがミニ防火着に身を包み、憧れの消防士になり切った。札幌から家族で訪れ、放水体験に挑戦した松本悠真君(8)は「消防士になった気分」と興奮した様子。弟の颯汰(そうた)ちゃん(6)も「思ったより勢いがすごくてびっくり」と目を輝かせていた。
◆第67回おびひろ平原まつりについて
・第67回おびひろ平原まつり-帯広観光コンベンション協会
・詳細スケジュール-帯広観光コンベンション協会
・おびひろ平原まつり期間中交通規制 バス停も変更-十勝毎日新聞電子版(2014/08/13)
・夢降夜-公式Facebookページ
◆この記事の写真はこちらから購入できます
・威勢よく「夢降夜」 おびひろ平原まつり-かちまいフォトサービス