ユリ根農家野坂さん、チーズケーキ発案 幕別
【幕別・大樹】地域特産のユリ根をもっと多くの人に食べてもらいたい-。町忠類幌内の生産農家、野坂哲章さん(31)は、大樹のファミリーレストラン「サンジュリアン」(穀内美香代表)の協力を得て「ユリ根チーズケーキ」を商品化した。13日から道の駅・忠類などで売り出す。
野坂さんは親子2代でユリ根栽培に取り組んでおり、ナガイモやニンジンなども含め耕作面積は10ヘクタール。ユリ根について常々、「忠類の特産だが、主に関西圏や海外での引き合いが強く、地元ではあまり消費されていないし、食べ方自体も分からない人が多い」と感じていた。
ユリ根は、妊婦などに必要な栄養素・葉酸などを多く含む食材。もっと女性が手軽に食べられるよう、自ら客としてよく通う同店の穀内代表(42)に話を持ち掛けた。
新商品はユリ根の食感を残すため、つぶすだけであえて裏ごしをせず使用。クリームチーズと1対1の割合で入れ、コクを出すためにサワークリームと、半田ファーム(大樹)のオチャードを加えた。「チーズとユリ根の風味が両方感じられる」と穀内さん。
21センチホールを14等分したものを個装、1個280円。同店のほか、道の駅・忠類、ナウマン温泉ホテルアルコ236、道の駅コスモール大樹で販売する。
野坂さんは「生産者として今後も職人にアプローチし、幅広い年代層が味わえるスイーツを商品化し、地域を元気にしたい」と話している。チーズケーキに関する問い合わせは道の駅忠類(01558・8・3236)へ。(佐藤いづみ)
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