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増田・落合組十勝勢初の個人戦V 道中学ソフトテニス

攻撃型布陣で北海道の頂点に立った増田達四郎・落合綾太組(右から)。次の目標は全国一だ

 ソフトテニスの第35回道中学校大会が1~3日、苫小牧市緑ケ丘テニスコートで開かれ、男子個人戦で帯八千代中の増田達四郎・落合綾太組(3年)が優勝した。十勝勢の個人戦制覇は1980年に始まった同大会では初の快挙。全国大会(22、23日・香川県高松市)では、ライバルをなぎ倒してきたダブル前衛の布陣で「優勝を目指す」と意気込む。(岡部彰広)

 ペアを組み始めた1年生の新人戦から十勝の頂点に立ち続けてきた強豪ペア。今年1月の都道府県対抗全日本中学生大会道予選会を制しており、今大会の優勝候補。昨年、自らが8強に入ったことでつかんだ第6シードで出場した。

 初戦(2回戦)の相手は、くしくも5月の大会で敗れていた出雲路等志・阿部海斗組(苫小牧光洋)。「(前回の)守りに入った反省を生かした」(増田)と、ゲームカウント1-2から2ゲーム連取で勝利し、道代表が懸かる準々決勝へ。競り合いとなったが、常にリードしながら「焦りはなかった」(落合)とファイナルをしっかりもぎ取った。

 プレッシャーから解放された後の準決勝は、「何をやっても決まる状態」(落合)。道内トップクラスの札幌の相手に4-1で快勝すると、決勝もその勢いのまま押し切った。増田は、4つ上の兄善三郎の道3位の成績を超える5兄弟(弟1人)過去最高の結果を収め「頑張った姿を見せるだけではなく、結果を残せてよかった」と胸を張った。

 攻撃型並行陣と呼ばれるダブル前衛が持ち味だ。アンダーカットサービスから2人で前に出てテンポの速いテニスで相手を圧倒する。谷藤貴士監督が「2人は小学校までバドミントンをしていたこともあり、上(の球を)しっかりたたける」ことなどから採り入れた。

 2人は近くに手本となる選手がいなかったが、ビデオや合宿先で見聞きしながら精度を高めていった。「格上でも勝てるが、格下に負ける可能性もある面白い陣形」と落合が話せば、増田も「完全にものにしたわけではないが、とにかくイケイケです。5月に守りに入って負けた反省も生かしている」と意気込む。

 同中は2007年に同大会の男子団体戦で全道制覇した際などにも、地域挙げて支援する“ソフトテニスタウン”の力を発揮、今回も関係者の期待が高まる。1988年の創部メンバーの一人の桜井篤部活後援会長ら、四半世紀を超えた男子ソフトテニス部のOBたちが学校を訪れ、練習相手を務める。いずれも過去に全道、全国などを経験し、現在も管内で活躍する現役選手だ。2人を後輩ではなく、弟のように思っているという5年前の卒業生の大路智紀さんは「全道チャンピオンながら、受け身になることなく前に向かっていくのはすごい。ダブル前衛は究極の攻めであり守りだが完璧。全国大会を見てきているが、優勝する力はある」と地域の宝に目を細める。

 谷藤監督が「道大会では学校や地域などの応援だけではなく、十勝のライバルや負けた相手が熱心に応援してくれ、自分たちのプレーを貫けた。2人には人を引きつけるものがある」と評するように、管内関係者の後押しも大きい。2人は「感謝の気持ちを持って戦いたい」と話し、11日から帯広で行われる国体道予選や合宿を弾みにして本番に臨む。

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