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つる~り夏の味覚を 大樹でジュンサイ採り

青空の下でジュンサイの若芽を摘み取る漁業者(24日午前7時20分ごろ、キモントウ沼で。折原徹也撮影)

 【大樹】町生花のキモントウ沼でジュンサイ採りが行われている。若芽のつるりとした爽やかな喉越しは大樹ならではの夏の味覚。久しぶりに広がった青空の下、大樹漁協(神山久典組合長)所属の漁業者が沼に浮かべた小舟の上から若芽を手摘みしている。

 涼を呼ぶ食材として重宝されているジュンサイは、スイレン科の水草。酢の物などとして使われている。

 今年は4人が着漁した。毎年6月末ごろから毎日にように漁に出るが、今年は長雨の影響で、わずかに3回のみ。例年よりも若芽の付きが良いだけに漁業者は追い込みを掛けている。

 沼に小舟が浮かぶ姿は大樹の夏の風物詩になっているが、漁業者は漁が始まった1961年ごろの5分の1に。40年近くジュンサイを採っている神山麗子さん(76)は「大樹の貴重な特産品が無くなるのがもったいなくて続けている。若い人にも参加してほしい」と話していた。

 収穫したジュンサイは同漁協の工場で一部加工後、青森県で製品化し関西の料亭などに出荷される。町内では道の駅・コスモール大樹で瓶詰め(200グラム、1296円)を販売している。(関根弘貴)

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  • 採れたばかりのジュンサイ

    採れたばかりのジュンサイ

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