商店街の夏祭り復活 緑丘小児童と商店街がコラボ、アートな祭り
夏休みは商店街でアートを-。緑丘小で放課後の子供居場所づくり事業「みどりっこクラブ」を行う「よんかけサポーターズクラブ」(保前明美会長)は8月1~3日、かつて夏祭りが開かれていた緑ケ丘商店街を会場に、さまざまな美術活動を体験できる「アートな夏まつり」を初開催する。同小児童に限らず、幅広く参加を募っている。
同小と緑ケ丘商店街は目と鼻の先にあり、児童たちは毎夏に開かれる商店街の夏祭りを楽しみにしていた。商店街に空き店舗が増え、3年前に同祭りがなくなってからも惜しむ声は絶えなかった。
商店街ににぎわいを取り戻し、児童たちに思い出に残る夏休みを過ごしてもらおうと、同クラブが商店街に呼び掛け「夏祭り」の“復活”が実現した。道立帯広美術館に近く「美術館通り」とも呼ばれる商店街の特長を生かした内容にした。
かつて同商店街の街路事業に携わった地元作家の梅田マサノリさんが中心となり、十勝在住のさまざまな作家が協力。商店街の「おおとも商産」と小学校を会場に、折り紙教室、木の楽器作り、直径2メートルの球体にセロハンを張るステンドアート、地域の土から採取した絵の具で巨大絵を描くワークショップを展開する。
商店街の軒先に各作家の作品を展示してスタンプラリー形式で巡る他、障害の有無や規制の美術の概念にとらわれない「ボーダーレスアート」の作品展も展開する。梅田さんは「他では体験できないワークショップに参加したり、ぜひ自宅にある作品を展示したりしてほしい」と呼び掛ける。
国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金」の助成事業。保前会長は「(空き店舗の)シャッターで元気のない商店街を子供たちの歓声でいっぱいにできたら」と思いを語る。
開催時間は午前10時~午後5時。B4サイズの画用紙に自分の好きな商店街を描く「こんな商店街だったらいいな」コンテストの作品も募集中。送り先は、緑丘小みどりっこクラブ(帯広市西14南17ノ2)。連絡先は0155・28・5115(ファクスも)。(酒井花)
◆アートな夏まつりについて
・緑ヶ丘商店街とみどりっこクラブの「アートな夏まつり」-公式facebook