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「大声で喜んだ」と熊切監督、モスクワグランプリ受賞で会見

熊切さん(右)とネット中継でW受賞の喜びを分かち合う浅野さん、二階堂さん(左から)

 【東京】帯広市出身の映画監督熊切和嘉さん(39)の最新作「私の男」の「第36回モスクワ国際映画祭」最優秀作品賞(グランプリ)受賞と、主演した浅野忠信さん(40)の最優秀男優賞受賞を記念した記者会見が6月30日、都内で開かれた。仕事先の台湾から、インターネット中継で登場した熊切さんは「光栄なこと。これからも覚悟を持ち1本ずつ丁寧に撮りたい」と、喜びをあらわにした。

 同映画祭は世界4大映画祭の1つで、邦画のグランプリは15年ぶり、日本人の最優秀男優賞は31年ぶりの快挙。会見には浅野さんと、W主演した二階堂ふみさん(19)が出席、モスクワから送られてきたばかりの作品賞の金のトロフィーと、男優賞の銀のトロフィーを手に喜んだ。

 浅野さんは「素晴らしい賞を頂けて本当にうれしい。監督をはじめスタッフの誰が欠けてももらえなかった賞」、二階堂さんも「世界で認められて良かった。熊切監督の作品に出たい、一緒に映画を作りたいと思っていた」と語った。

 熊切さんも「受賞の知らせを聞いたときは大声で叫んでしまった。一番先に実家に電話したが、全然信じてもらえなかった」と、にこやかな表情。「北海道の自然風景はとても重要なモチーフだった。北海道の地で撮影すると力がみなぎる」と強調し、「次作の構想もいくつかある」と意欲をにじませた。

 熊切さんは1974年生まれ。帯広南町中、帯広柏葉高、大阪芸術大卒。代表作は「鬼畜大宴会」(第28回伊・タオルミナ国際映画祭グランプリ)、「海炭市叙景」(第12回シネマニラ国際映画祭グランプリ)など。「私の男」は通算11作目の長編で、桜庭一樹さんの直木賞受賞作が原作。北海道南西沖地震の震災孤児の少女(二階堂さん)と遠戚の男(浅野さん)の禁断の愛を描いた。オホーツク管内の紋別市や斜里町などで撮影した。(岩城由彦)


◆熊切さん監督作品「私の男」について
映画『私の男』-公式ホームページ
「私の男」全国公開 熊切和嘉監督インタビュー-十勝毎日新聞電子版(2014/06/14)
遊楽ナビ「来月公開の熊切監督『私の男』主演浅野忠信さん」-十勝毎日新聞電子版(2014/05/23)

◆『熊切和嘉(くまきり かずよし)』
熊切和嘉氏-ウィキペディア。日本の映画監督。北海道帯広市出身。
熊切和嘉監督関連記事-十勝毎日新聞電子版

◆モスクワ国際映画祭について
歴代最優秀作品など、モスクワ国際映画祭関連の情報-ウィキペディア

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