日本敗戦に十勝のファンもがっくり サッカーW杯
「とても残念…」「あと2戦勝って予選突破だ」│。サッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会の日本代表は15日午前10時(日本時間)から行われた初戦で、アフリカの強豪コートジボワールに後半逆転を許し、2-1で敗れた。帯広市内で開かれたパブリックビューイング(PV)の各会場は静まり返ったが、ファンからは今後の試合での巻き返しに期待する声が上がった。(菊池宗矩、原山知寿子、小縣大輝)
NHK帯広放送局(西5南7)には選手の名前が入った代表のユニフォームに身を包み、青いバルーンスティックを握りしめたファン約80人が集結。芽室小5年の大山周悟君(11)は「2対0で日本が勝つ。岡崎慎司、大久保嘉人のゴールが見たい」と話し、会場はキックオフ前から「ニッポン チャチャチャ」の声援に包まれた。
前半16分に本田圭佑選手がゴールネットに豪快なシュートを突き刺すと、ファンの盛り上がりは最高潮に。幕別の会社員工藤ゆかりさん(29)は「すごいシュート! この勢いで追加点を」と話した。
後半20分前後、日本は立て続けに失点。会場に「あぁ!」と悲鳴が上がった。市内の会社員千葉俊晴さん(31)は「日本を信じている。逆転を」と声援を送ったが、最後までゴールを割れずに敗戦。
市内の会社員三上琢麻さん(32)は「最後は地力の差。あと2戦勝ってほしい」と話し、鹿追の公務員橋本知洋さん(52)は「日本らしさが出なかった。ギリシャ戦はぜひ勝利を」と次戦に期待した。
アイリッシュパブ「ゴールウェイ」(西2南10、大屋竜人店長)には、サポーター約100人が集まり、約180インチの大画面に声援を送った。逆転負けに落胆ムードに包まれたが、試合終了まで声援と手拍子を送り続けたサポーターは「次がある」とエールを送った。
この日は午前5時の閉店時間後も通しで店を開け、同7時ごろから続々と客が詰め掛けた。本田選手が先制ゴールを決めると地鳴りのような歓声に包まれた。逆転の場面では悲鳴が上がり涙ぐむ女性客の姿も。
最前列で声援を送った市内の会社員辻昌也さん(27)は「残念だが、調子が上がらなかった本田選手が先取点を決めたことはよかった。次のギリシャ戦は勝利を」と気持ちを切り替えていた。
「ハリーズロッドカフェ」(西2南9、山本賢店長)には約40人のサポーターが詰め掛け、本田選手のシュートが決めると同時に大歓声が響き渡った。敗れはしたが、職場の同僚と4人で観戦した市内の会社員杉山岳信さん(33)は「切り替えて次こそは勝利を」と選手の奮起を信じていた。
「Easy Diner 7026」(西2南8、立石貴裕店長)でもPVが行われ、約70人が熱心に応援した。市内の会社員江崎愛祐美さん(25)は「悔しいけど、残り2試合は勝ってほしい」と前向きに話していた。
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