東京五輪への企業対応支援 コンサル業など4人がチーム
東京五輪開催の2020年に向けて国内の大企業がビジョンを策定する中、帯広市内のコンサルタント業など4人による「チームVISION(ビジョン)20/20」が9日、発足した。同年に向けた「メガトレンド」(時代の大きな流れ)を踏まえ、十勝の企業がスピード感を持って対応できるよう支援することが狙い。4人がそれぞれ得意とする経営やマーケティングの「攻めの分野」と、メンタルヘルスやリスクヘッジの「守りの分野」を融合させ、企業の経営をサポートする。
同チームは、経営や財務担当の野村経営コンサルティング事務所の野村幸司さん(44)を代表に、メンタルヘルスや人材教育担当のスペース リ・ボーンの圓山嘉都美さん(52)、マーケティングや女性の活躍戦力化担当のグロッシーの北村貴さん(46)、リスクヘッジ担当の木野村英明法律事務所の木野村英明さん(43)の4人。2020年までの限定組織とする。
チーム名は2020年にスラッシュを入れ、視力2・0を想起させて視界の良い経営サポートの意味を込めた。企業力の向上、地力のある企業づくりを目標にセミナーや社員研修、各種勉強会を開いていく。
野村氏は「チームだからできる提案をして企業をサポートしたい」、北村氏は「今までのビジネスモデルが賞味期限を迎え、新しいモデルに向けて変わらなければ」、圓山氏は「優秀な人材がストレスで退社する結果は避けなければならない」、木野村氏は「企業が元気なうちに打てる手がある。必要な相談に応じたい」とする。
発足を記念したシンポジウムが同日、帯広経済センタービルで開かれ、経営者ら20人が出席。日本の人口ピラミッドの将来像などメガトレンドを示したほか、首都圏在住の400人を対象に3月に行った十勝観光と物産の調査で、一人旅をする旅行者層が一定程度いることや、帯広・十勝の認知度の高さを生かしたマーケティングなどについて紹介された。
2回目のシンポジウムは26日午後6時半から、帯広経済センタービルで同内容で行われる。参加無料。(関坂典生)
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・かちまい論壇「VISION2020」-十勝毎日新聞電子版(2014/06/16)