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風船200個空に 帯広で花いっぱい運動スタート

運動の広がりを願い、種付きの風船を飛ばすセレモニー参加者(1日午前10時15分ごろ、塩原真撮影)

 帯広の街なかに花や緑で潤いある空間を創出する「花いっぱい運動2014」(推進会議主催)が、市内の平原通(西2条通)でスタートした。行政と地域住民、民間企業が一体となり、今年度から取り組む緑化推進事業。1日午前10時からはJR帯広駅北多目的広場でオープニングセレモニーが行われ、関係者が運動の広がりを誓い合った。

 推進会議は市と帯広商工会議所、市町内会連合会、花関連団体・企業などで構成。市内の緑化を進め、帯広の住環境や観光地としての魅力アップを図る。花壇の整備や管理は、主に企業からの協賛金で行う。

 平原通のプロジェクトには管内外の27社が地域貢献の一環として参加。既に5月下旬、同駅前から南8丁目までの通りの東西50カ所の植樹升に、アジュガやデルフィニウムなど十勝の風土に合った宿根草を中心に植栽している。

 花壇の維持・管理には地域住民の協力が欠かせないため、推進会議は今夏、花の管理方法などを学ぶ「花いっぱいワークショップ」を開き、この運動への住民の参画を促す。来年度以降は、市内の他地区で同様に緑化を進める。

 セレモニーには関係者約80人が参加。推進会議委員長の夷石行夫帯広平原通商店街振興組合理事長が「市民や観光客の皆さんに、きれいな街だという印象を持ってもらえるよう、通りを飾っていきたい」とあいさつ。同顧問の米沢則寿市長が「市民と企業、行政が手をつないで、帯広を住みやすい、誇れる場所にしていくため、運動をしっかりと広げたい」と述べた。

 この後、同運動の呼び掛け人で推進会議顧問の林光繁十勝毎日新聞社会長・主筆ら関係者が同広場東隣の植樹升で記念植栽に臨んだ。最後に参加者全員で、白花カスミソウの種がくくり付けられた風船約200個を空に放ち、運動が市内全域に広がっていくことを願った。(丹羽恭太)


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