ゲートボール同好会が部に昇格 白樺学園
【芽室】道内初の高校生ゲートボール(GB)チームとして誕生した白樺学園高校(平井弘幸校長)のGB同好会が部に昇格した。正式な部と認められたことで強豪へと躍進が期待される。また、帯広大谷高校(大西正宏校長)では今春、GB愛好会が発足。今後、高校生同士の試合や交流の活発化で競技レベルの向上も見込まれる。
白樺学園GB同好会は、ボランティア活動を行っている「ユネスコ部」を母体として2012年9月に発足。今月2日に開かれた生徒総会で部への昇格が承認された。今年度は2、3年生の男子4人、女子5人の計9人で活動。昨年10月に学校敷地内に完成した専用のGBコートで週2回の練習に励んでいる。
部に昇格したことで、昨年度まではなかった学校からの予算措置が行われ、全国大会出場などの負担が軽減される。今年度から顧問に就任した春木雄一郎教諭は「学校にとってGB部は進学・教養コースの生徒の部活動としても意味がある。発祥の地・芽室に立地する学校として活動を盛り上げていきたい」と語る。主将の清水勇樹君(3年)は「全国高校選手権での上位進出を目指したい」と意欲を新たにする。
帯広大谷高GB愛好会は、2年生の女子5人で発足。白樺学園高ユネスコ部のGBへの取り組みを知った同校ボランティア部・茶道部顧問の金沢潤吉教諭が「競技を通して高齢者などと交流してほしい」と生徒に競技参加を呼び掛けた。同校文理コースのボランティア部や軽音楽部、茶道部、生徒会に所属する生徒が集まった。
5人と金沢教諭は14日に芽室町健康プラザで開かれた初心者講習に参加し、初めて競技を体験。主将の島部吏紗さん(2年)は「想像していたよりも難しかったが、とても楽しかった。チームとしてまずは1勝を目指したい」と語った。芽室での講習で基礎を学んだ後は市内で練習を重ねて全国高校選手権などへの大会出場を目指す。
全国的にも作新学院(栃木)や青森山田(青森)、東北(宮城県)などのスポーツ強豪高校がスポーツ系コース以外の生徒の部活動の受け皿などとしてGBチームを持つ動きが広まっている。2015年には国体の公開競技になる事が決まっており、日本GB連合は高体連への加盟も目指している。管内では有志で芽室町内の大会に出場している芽室高校のほか、帯広大谷短大でもチーム結成に向けて動き始めている。GBの普及、推進を図る芽室町教委は管内学校でのチーム発足を歓迎しており、全国大会などでの活躍に期待を寄せている。(大谷健人)