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大友、島田が初V バドミントン国体道予選

【少年女子シングルス決勝】強気の攻めで1年生女王に輝いた大友千種

 バドミントンの第69回国民体育大会北海道予選会兼道体育大会(道体育協会など主催)最終日は11日、帯広市総合体育館でシングルスの決勝などを行った。少年(高校生)女子決勝はノーシードから勝ち上がった大友千種(帯大谷1年)が第3シードの大柳美佳(北星学園3年)をストレートで破り、成年男子同は島田大輝(日体大4年-埼玉栄高、芽室中出)が2-0で早坂好平(JR北海道)を破り、それぞれ初優勝を果たした。(宮木宗久)

1年生女王 強気の攻撃 大友
 大会史上数少ない1年生女王に輝いた大友千種は「正直優勝できると思っていなかったので信じられない」と喜びをかみしめる。

 初日は「ここで負ければ終わり」というプレッシャーから動きの硬さが見られたが、最終日はファイナルまで競った準々決勝から準決勝、決勝と3試合全てで疲れを見せる相手に対して、常に強気の攻撃を仕掛け続けた。

 決勝では第1ゲームこそ大柳美佳のきれのあるカットに戸惑う場面もあったが、スマッシュで相手に何度もシャトルを上げさせチャンスを作るなど流れを引き寄せ、第2ゲームは8点差とリードを広げた。

 「きょうはミスをしても良いから思いっきり打っていった。大会を通してシーソーゲームになっても勝ち越せる力がついてきた」と成長を実感している。

 指導する相澤俊彰監督は「とにかく球の切れ味が鋭く、十勝の宝といっても良い選手」と高く評価しており、「きょうは勝てる流れがあった。今後はフットワークや読みを伸ばしていく必要がある」と話す。

 高校日本一から実業団、そしてナショナルチーム入りを見据える大友は「ここからがスタート。今は高体連が一番大切な大会なので、一からやり直していきたい」と次のステップへ気持ちを切り替えていた。

心技体で成長高い総合力発揮 島田
 ○…成年男子シングルスは島田大輝が強烈なスマッシュを中心とした高い攻撃力に加え、厳しい展開となっても一から組み立て直す高い総合力を発揮。「両親や祖母が見に来てくれていたので良い母の日にできた」と笑顔を見せた。

 準決勝では昨年の国体道予選会で「ぼこぼこにされた」というJR北海道のエース、竹村純を21-12、21-17のストレートで撃破。竹村に「強打中心の単調な攻めだったのが、今年はゲームメークができており、別人のように成長していた」とうならせた。

 決勝の早坂幸平に対しても正確なショットで相手を追い込み、スマッシュで決めるなど圧倒。「レシーブ力が付き、自信を持ってプレーすることができた」と力強い。

 地元での大会で心技体で成長した姿を見せ、「将来の夢には日本代表入りもあるが、まずは東日本学生選手権、全日本学生選手権(インカレ)で頂点を」とさらなる活躍を目指していた。

気迫見せるも太もも痛め棄権 中川
 ○…少年女子で優勝した2008年の国体道予選以来となる市総体での大会で優勝を目指した中川まどか(JR北海道-とわの森三愛高、豊頃中出)だったが、準々決勝で左太ももを痛め、準決勝で棄権を選択した。

 準々決勝では皆木風香(北翔大)の速い羽根回しに第1ゲームを13-21で落としたが、第2ゲーム以降は「相手の球を全て取る気持ちで、とにかく粘るしかない」と厳しい角度へのシャトルも拾い続ける気迫のこもったプレーで流れを引き寄せた。

 「社会人になって初めての十勝の大会だったので頑張っている姿を見せたかった」と語り、7月の全日本実業団大会に向け再調整を誓っていた。

(準決勝以下、関係分)
<シングルス>
【男子】
◇少年
▽準々決勝
武石優斗(札幌第一) 2(21-14 19-21 21-6)1 潟端雅史(帯大谷)
▽3位決定戦
大友拓海(札幌第一) 2-0 武石
▽決勝
塚本光希(札幌第一) 2(21-12 21-2)0 小竹創貴(旭川実)

◇成年
▽準々決勝
竹村純(JR北海道) 2(21-16 21-11)0 岡村尚輝(北翔大-帯大谷高出)
島田大輝(日体大-埼玉栄高、芽室中出) 2(21-14 21-18)0 吉原康司(北翔大)
▽準決勝
島田 2(21-17 21-11)0 竹村
▽3位決定戦
竹村 棄権 尾野拓郎(法大)
▽決勝
島田 2(21-12 21-17)0 早坂幸平(JR北海道)

【女子】
◇少年
▽準々決勝
大友千種(帯大谷) 2(22-20 21-10)0 三上夏世(札幌静修)
▽準決勝
大友 2(21-18 12-21 21-11)1 池田有希(とわの森三愛)
▽3位決定戦
中村汐里(札幌静修) 2-1 池田
▽決勝
大友 2(21-17 21-13)0 大柳美佳(北星学園)

◇成年
▽準々決勝
中川まどか(JR北海道-とわの森三愛高、豊頃中出) 2(13-21 21-19 21-14)1 皆木風香(北翔大)
▽準決勝
永野陽子(JR北海道) 棄権 中川
▽3位決定戦
野村有美(北翔大) 棄権 中川
▽決勝
本田恵利奈(北翔大) 2(21-13 17-21 21-17)1 永野


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