ライオンのヤマト引っ越し おびひろ動物園
釧路市動物園から、おびひろ動物園(帯広市緑ケ丘2、高橋利夫園長)に移動したライオンの「ヤマト」(雄)が23日、報道陣に公開された。同園では約2カ月ぶりのライオン展示となり、26日の夏季開園初日から一般公開される。
おびひろ動物園では2月にライオンのエルザ(雌)が死に、人気者が「不在」だった。繁殖などを目的とした動物園間の「ブリーディングローン」を活用、おびひろ動物園のシロフクロウ1羽と“レンタル移籍”契約した。シロフクロウは性別判定のため、移動が保留となっている。
ヤマトは昨年7月26日釧路市動物園生まれ。体長約1メートル、体重52キロ。21日午後、陸送でおびひろ動物園に到着した。環境の変化に慣れないためか同日は餌を食べず、22日は牛肉ひと切れ(約300グラム)を食べただけという。23日正午前、獣舎から屋外に出たが、目をつぶり、じっとしていた。
同園の柚原和敏副園長は「来年にはたてがみが生え百獣の王らしい風格が出ると思う。いずれはつがいでの飼育も試みたい。温かく見守ってほしい」話していた。同園は26日午前8時55分から開園セレモニーが行われ、関係者のテープカットの他、小動物のお出迎えなどの多彩なイベントで51年目のスタートを飾る。
(原山知寿子)