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雄ライオン展示へ おびひろ動物園

釧路市動物園からおびひろ動物園にやって来る雄ライオンの「ヤマト」(釧路市動物園提供)

 おびひろ動物園(帯広市緑ケ丘2、高橋利夫園長)で、約2カ月ぶりにライオンの展示が再開される。繁殖や展示拡充を目的とした動物園間の「ブリーディングローン」制度を活用し、釧路市動物園から雄ライオン1頭を借りる。ライオンは21日に同園に到着し、26日の夏季開園初日から展示する予定で、同園は人気者の“復活”に喜んでいる。

 おびひろ動物園では2月25日に雌ライオンの「エルザ」が死に、ライオンが不在となっていた。賃借契約は、同園から釧路市動物園に働き掛けて実現。契約期間は2年間だが、延長もできる。帯広からはシロフクロウ1羽を釧路に貸し出す。ブリーディングローン契約は各動物園間で浸透しており、同園では昨年6月に多摩動物公園(東京)からアムールトラの「マオ」も来ている。

 釧路からやって来るのは、愛称「ヤマト」で、昨年7月26日に釧路で誕生した雄同士の双子の1頭。おびひろ動物園で雄のライオンを展示するのは、エルザの三つ子のきょうだいの「キング」が死んだ2011年3月以来となる。同園はライオンの繁殖実績もあり、今後は繁殖の可能性についても検討する。

 高橋園長は「エルザが死んで以降、非常に寂しい状態だった。ヤマトは若いライオンで非常に楽しみ。大勢の来園者に成長を見守ってほしい」と話している。(原山知寿子)

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