ゆめちから入りパン使用 サブウェイ全国500店舗
【東京】サンドイッチチェーンの日本サブウェイ(東京、伊藤彰社長)は4月1日から、サブウェイイオン帯広店を含む全国500店舗で、道産小麦「ゆめちから」を配合したパンを使用する。食料自給率向上の観点から、既に「ゆめちから」を使ったパン製品を発売している敷島製パン(Pasco=パスコ、名古屋市、盛田淳夫社長)と共同開発したもので、伊藤社長は「『ゆめちから』入りパンをアジアでも展開したい」と話した。
25日、都内のサブウェイ店舗で伊藤社長と盛田社長が共同で発表した。両社は2010年3月から共同でパンを開発。日本サブウェイは以前から国産小麦パンの提供を希望しており、今回はパン4種類に国産小麦約15%を使用、うち約60%を「ゆめちから」とした。全体では約9%で、年間123トンの「ゆめちから」消費を見込む。配合を工夫した結果、乳化剤を除くことにも成功した。
同社は年間123トンの「ゆめちから」使用を想定し、伊藤社長は「お客さまに対する商品の新価値を追求した。ほとんど添加物を使わなくていいのも『ゆめちから』の力」と説明。盛田社長は「しっとり口溶けが良く、サンドイッチにぴったりのパンができた。今後も自給率向上に寄与したい」と述べた。
「サブウェイサンドイッチ親善大使」を務めるサッカー解説者中西哲生さんを交えたトークショーも行われ、「ゆめちから」入りパンを試食した中西さんは「もちもちしていて、日本人がおいしく感じられるパンに仕上がっている」と語った。(岩城由彦)