中札内村全職員に万歩計 健康増進のきっかけに
【中札内】村は新年度、全職員に万歩計を貸与し、1人1万歩を目標にウオーキングを奨励する「村職員健康づくりプロジェクト」に取り組む。血圧やコレステロールなどの数値に問題がある「生活習慣病予備軍」の増加を受けた職員の健康管理活動の一環。村は「健康で生き生きと仕事をしてほしい」と効果を期待している。
「日常的に運動をするきっかけづくりに」と村総務課が提案し、職員の安全と健康を管理する安全衛生委員会と村職員会の共催で実施する。万歩計は村の補助で82個を購入する予定で、新年度予算に32万8000円を計上している。
計画では全職員に万歩計を貸与し、5~10月の期間に「職場対抗100万歩ラリー」としてグループ単位でウオーキングに取り組む。ラリーの賞品などは職員会の自己資金で賄う。このほか、スポーツ大会や医師を講師に招いた村主催の研修会なども予定している。
背景にあるのが、職員の総合検診の結果で、コレステロールや中性脂肪など動脈硬化や高血圧を招く恐れのある数値に問題がある職員が近年増えたこと。2012年度の結果では、血圧や脂質の数値を中心に、検診受検者の4分の1が「治療を要する」と診断され、「要精密検査」もほぼ同数だったという。
村議会の審議では「職員が自発的に取り組むべきものでは」との意見も出たが、村は「福利厚生としてお願いした」と説明した。
村総務課は「健康管理は重要で、業務にも影響する。食生活などは自己管理だが、運動は村で取り組めること。これをきっかけとして自ら継続してほしい。総体として数値の改善を期待している」としている。(小林祐己)