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16日に被災地応援チャリティ農産物直売会 とかちむら

昨年の札幌での直売会に参加した生産者。手前右から2人目が大崎会長

 東日本大震災被災地の農家を応援する農産物のチャリティー直売会が16日、帯広競馬場内のとかちむらで開かれる。津波で被害を受けた宮城県の農家が生産したイチゴの他、中国・四国地方、北海道の農産物を販売する。施設内のレストランでイチゴを使ったデザートも提供する。午前10時半~午後5時。

 道内の農業青年の学習と交流の組織「北海道4Hクラブ連絡協議会」(大崎真裕会長)の主催で、直売会には道内生産者5人が参加する。今月、会長に就任した大崎さん(26)は帯広市愛国町の畑作農家。

 イベント名は「ツタエル×ツナゲル第3回つながるチャリティ直売会」。4Hクラブ(農村青少年クラブ)は全国組織で、特に都府県での活動が活発なこともあり、連携してイベントを企画した。昨年10、11月に札幌、留萌でも同様のイベントを開き、収益は被災地の農業青年の活動のために寄付している。

 イチゴは、宮城県山元町の農家の若者3人がイチゴ栽培復興に向けて結成した農業生産法人「一苺一笑(いちごいちえ)」が生産した。大崎会長ら同クラブ会員は昨年7月に同町を訪れて生産者と交流した。

 宮城県からは他に山ウド、タラの芽、香辛料として使われるカレーリーフ、シイタケ加工品を出品。青森県のブドウジュースもある。中国・四国地方からはレモン、デコポンなどのかんきつ類や葉物野菜。道内からはカボチャ、ニラ、コメ、山ワサビなど。大崎会長もジャガイモ、ナガイモを提供する。

 とかちむら内のレストラン「ビストロコムニ」では15、16の両日、宮城県のイチゴ、愛媛県のレモン、十勝のジャガイモを使ったデザートを提供する。

 22、23の両日は岡山県でも直売会を予定し、北海道から農産物を提供する。一苺一笑(山元町)の佐藤拓実代表(31)は「北海道での知名度アップにもなり、協力な助っ人になってくれてありがたい」と話す。

 大崎会長は「被災地の農家はとても前向き。同じ仲間として一緒に農業を発展させていきたいと思った」と東北視察を振り返る。「北海道ではなかなか手に入らない農産物もあるのでぜひ食べて。十勝の若手生産者も交流しに来てほしい」と呼び掛けている。

 問い合わせは大崎会長(090・5075・0143)へ。(眞尾敦)

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  • 販売される宮城県産のイチゴ

    販売される宮城県産のイチゴ

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