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史上初の無投票公算大 帯広市長選

 来月6日告示の帯広市長選(13日投開票)で、7日までに、主要政党・団体の態度がほぼ固まった。一党一派に偏しない「市民党」を掲げ、政党からの推薦は受けないとして再選出馬を表明している現職・米沢則寿氏(57)に対し、民主党帯広と新党大地は前回に続き米沢氏推薦を決定。社民党帯広支部連合も民主などの選対委員会に参画した。これに対し自民党帯広支部の擁立断念に続き、共産党が加盟する「あかるい革新市政をつくる会」が見送りの方向で最終調整に入り、公明党十勝総支部は自主投票としたことで、完全な“無風”状態に。帯広市長選は史上初の無投票の公算が大きくなった。 

 前回対抗馬を擁立して138票差で敗れた自民党帯広支部は、2月23日に記者会見を開き、支部としての候補擁立断念を正式に発表した。同支部では「もし(別に候補が立って)選挙戦となれば対応を改めて協議する」とするが、自主投票になる可能性が高い。党所属の一部市議が水面下で出馬を模索する動きはあったが、党の対応決定後は沈静化している。 

 国政では自民と与党を形成する公明党の十勝総支部は、昨年末の段階から現市政に対し好意的な見方を示しており、今回の決定は「既定路線」と見る向きが強い。

 前々回まで対立候補を擁立してきた共産が加盟する「つくる会」。自民党の断念後、選挙関係者の間では「市民に投票機会をつくるのは共産党しかない」との期待感も一部にあったが、告示まで1カ月もない状況となり、見送りの方向へかじを切った。 

 一方、大地は昨年中、民主は2月に推薦を決定。米沢後援会側が「(政党の)推薦は受けない」としていることに配慮し、後援会に推薦文は送らず、組織としての推薦にとどめている。

 無風の可能性が高まったことについて、米沢連合後援会の松原信一幹事長は「あくまで政党などに関係する部分での話。前回のように個人の方が出馬することも十分にある。告示まであと1カ月あり、まだ無投票と決めつけるには早い」と気を緩めず、28日に総決起集会を予定している。

 過去の市長選でも、田本憲吾氏が1万8474票差、高橋幹夫氏が1万611票差、砂川敏文氏が1万6794票差でいずれも勝利と、現職の2期目は強いとされることが、対抗馬が立たない背景にあるとの見方もある。ただ「16万人の都市で民意を問わない再選はいかがなものか」という声は与野党共にある。このため同後援会では、最終盤での急な立起という可能性も視野に、粛々と準備作業を進めている。(市長選取材班)

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