「ゆず」サプライズ登場 帯農高で銀匙試写会 主演中島さんらも
帯広農業高校をモデルにした人気漫画を実写映画化した「銀の匙(さじ)Silver Spoon」の試写会が2月28日、同校(米田敏也校長)体育館で開かれた。主演したジャニーズのアイドルグループ「SexyZone」の中島健人さんや、人気デュオ「ゆず」がサプライズで登場しトークや主題歌を披露、全校生徒686人が驚きと歓喜の渦に包まれた。
作品の舞台であり、ロケも行われた同校への作品披露と、1日に行われた卒業式に合わせた「卒業記念プレゼント」として企画。御影アキ役で出演した広瀬アリスさん、ネガホンを執った吉田恵輔監督も姿を見せた。上映後、司会の合図で、中島さんが主役の八軒勇吾役さながらのメガネ姿で登場すると、女子生徒の「キャーッ」という悲鳴のような歓声に包まれた。
トーク中、中島さんは昨年7月、同校学校祭を秘かに「下見」したことを告白。「ここ(帯広)に帰って来られて本当にうれしい」と叫び、「記念品」として作品名にちなんだ純銀のスプーンをプレゼントした。ゆずは主題歌「ひだまり」を熱唱。生徒たちは生のハモりに感激し、高校生活最高の思い出に酔いしれた。
(原山知寿子)
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「やばい」帯農生感激 映画完成、一体で祝う
「やばい」「信じられない」-。帯広農業高校体育館で開かれた映画「銀の匙(さじ)Silver Spoon」の試写会では、キャストや「ゆず」など大物ゲストが続々登場、卒業する3年生をはじめ生徒に「最高のサプライズ」をプレゼントした。上映直後にスクリーンから飛び出したような粋な演出に生徒たちは最初ぼうぜんとし、その後大興奮。同校の学校施設も頻繁に登場する映画の内容も好評で、同校を舞台にした映画の完成を、キャスト、生徒一体となって喜んだ。
「どうも」。ステージ上で主演の中島健人さんが発した最初の一言から、舞台あいさつは歓声や拍手が鳴りやまなかった。中島さん、ヒロインの広瀬アリスさんは撮影前から乗馬や農作業の練習などで十勝に数カ月滞在。エピソードを披露し「帰ってきた感じ」と声をそろえた。吉田恵輔監督が「映画を一番観てもらいたい生徒、先生が喜んでくれてよかった」と語り、会場は「地元感」あふれる温かな雰囲気に包まれた。
「ゆず」の二人が登場すると会場は一層ヒートアップ。「卒業おめでとう」と高らかに叫んだ後、主題歌の「ひだまり」を歌い上げると、感極まって涙ぐむ女子生徒もいた。質問コーナーでは「社会に出る自分たちにアドバイスを」などと次々と質問。中島さんは「その人しか探すことができない“花”を見つけて」と生徒にはなむけの言葉を贈った。
3年間寮生活だった河田拓斗君(農業土木工学科3年)は「映画にも寮が登場するのでうれしい」と笑顔。北見工業大に進学する小丹枝(おにし)悠汰君(酪農科学科3年)は「ゆずの生歌に感動した。映画には実習場面もあり自分たちのことを知ってもらえた気がする。帯農生でよかった」と胸を張った。
映画は7日から全国公開され、十勝ではシネマ太陽帯広で上映される。