「応援がパワーに」 辻麻希選手がソチから帰帯、市民に感謝
ソチ冬季五輪のスピードスケート女子500メートルと1000メートルに出場した帯広市出身の辻麻希選手(28)=開西病院、白樺学園高出=が19日、帯広市役所で米沢則寿市長や市民らに結果を報告し、感謝の気持ちを述べた。
辻選手は初の五輪の舞台で、500メートルは持ち味のスタートダッシュを生かして入賞まであと一歩の9位に入った。1000メートルは27位だった。
この日、辻選手は開西病院の和田永年スケート部長らと市役所を訪れた。パブリックビューイング会場となった1階・市民ホールで開かれたセレモニーでは、和田部長のあいさつに続いて、辻選手が「多くの人の応援の力が、私のパワーとなって最高の滑りにつながった」と頭を下げた。集まった市民や職員ら約120人から大きな拍手を浴び、花束を受け取り笑顔を見せた。
セレモニーに先立ち表敬訪問を受けた米沢市長は「諦めなければ素晴らしい舞台でやれるということを示した。地元の子供たちに夢を与えた」とねぎらいの言葉を掛けた。
辻選手は3月にドイツとオランダで開催されるW杯の2戦に出場する。セレモニー後の取材で「五輪の舞台でまた滑ってみたい気持ちはあるが、4年後のことは今すぐには考えられない。シーズンが終わってから所属先と相談してゆっくりと考えてみたい」と話した。(北雅貴)