ソチ五輪、孫の健闘祈る 浦幌の佐藤さん
【浦幌】「ソチ五輪頑張って」。町内住吉町に住む佐藤道子さん(93)は、ロシア・ソチ冬季五輪でボブスレー男子4人乗りに出場する孫の佐藤真太郎さん(33)=群馬県太田市在住=の健闘を祈っている。真太郎さんからは1月24日に「ばあちゃん、ソチ五輪に出ることになったよ」と電話があった。
真太郎さんの父親、民雄さん(67)は浦幌町生まれで、浦幌高校卒業後に浦幌を離れ、現在、埼玉県鶴ヶ島市に在住、長男の真太郎さんも埼玉県で生まれ、育った。
大東文化大スポーツ科学科専任講師の真太郎さんは、もともと陸上短距離が専門で早稲田大では競走部に在籍。2004年の埼玉国体では100メートル優勝の経験がある。
ボブスレーチームは昨年11月から北米杯に参戦。最終戦の第8戦で念願の優勝を果たした。日本史上初のシーズンチャンピオンともなり、ソチ五輪の切符を獲得した。
小さかったころから何度か来町し、結婚の報告にも訪れている真太郎さん。道子さんは「小さなころは元気で、やんちゃな子だった」と当時を懐かしむ。
五輪は陸上選手だった真太郎さんの子供のころからの夢。まさかボブスレーで五輪の選手になるとは思っていなかったので、「けがが一番心配だけど、頑張って」と話し、元気に活躍してくれることを期待している。
また、町内在住で真太郎さんの叔父の佐藤芳雄さん(61)=町図書館・博物館・中央公民館長=は「父親譲りの北海道スピリットと陸上競技で培ったセンスを発揮し、世界の強豪を撃破して表彰台に立ってほしい。けがなく無事に」と願っている。
ソチ冬季五輪で、ボブスレー男子4人乗りは22日に1、2回戦、23日に3、4回戦(決勝)が行われる。
(円子紳一通信員)