談らん「氷まつり会場設営に汗 渡邊眞理子さん」
芙蓉建設取締役
渡邊眞理子さん(58)=帯広
「子供や女性が安全に楽しんでもらえるように」と陰ながら氷まつりの会場設営に携わる。11年にわたる氷彫刻や市民氷雪像の台座づくりのほか、会場内の除雪作業にも汗を流す。
釧路市出身。21歳で帯広に移り住んだ。夫の斎(ひとし)さん(65)が社長を務める芙蓉建設が第1回の氷まつりから協力していることをきっかけに、2003年に初めて制作現場を訪れた。
当初、会場の隅々まで除雪が行き届いていないことから、「子供や女性が氷で滑ってけがをしては大変」と感じた。以来、駐車場や通り道の除雪を徹底。重機による作業だけでなく、自らツルハシで氷を割り、来場者の安全確保に努める。
台座づくりも手掛け、今年は28基制作。「足で踏み固めるのが大変で、汗が吹き出すほど」と苦労を語る一方で、「見に来てくれる人の笑顔を楽しみに、今後も歴史のあるまつりを支えていきたい」と晴れ晴れとした表情を浮かべる。
(高津祐也)