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米沢市長が再選出馬を表明 「郷土発展のため」

市議会定例会で出馬表明する米沢市長(17日午後1時半、金野和彦)

 米沢則寿帯広市長は17日午後の市議会定例会で、来年4月の市長選に関し、「熟慮を重ねた結果、郷土発展のため次期市長選に臨む決意を固めた」と再選出馬することを表明した。市長選では、前回選挙で対抗馬を擁立した自民党が選挙戦も視野に対応を検討している。現職の再選出馬表明を受け、市長選を巡る各党の動きが一気に加速しそうだ。

 米沢市長は16日、関係者に「腹は固めた」と出馬の意向を伝えた。21日に市内で会見を開き、心境などを語るとみられる。

 米沢市長はこれまで、会見などでたびたび再選出馬に前向きと取れる発言をし、11月27日には自身の連合後援会(高橋功一会長)から正式な出馬要請も受けたが、態度について明言しなかった。

 現職首長の再選出馬は与党系議員の一般質問に答える形で表明するケースが多い。米沢市長は、基本姿勢の「一党一派に偏しない市民党」を貫くため、特定の政治色を帯びないよう一般質問での表明は避け、市民代表の市議がそろう年内最後の機会での表明を選んだとみられる。

 市長選を巡っては、前回(2010年)米沢市長を推薦した民主党や連合、新党大地は引き続き推す姿勢を示している。自民党は主戦論と慎重論がある中で、党帯広支部で米沢市政の検証作業を進めている。前回、自民とともに上野敏郎氏(現市議)を推した公明党は、「失政はない」と一定の評価をしつつ静観の構え。共産党が参画し、前回は候補擁立を見送った「明るい革新市政をつくる会」は、市政の検証作業と選挙の対応を並行して検討している。

 米沢市長は1956年帯広市生まれ。帯広柏葉高、北大法学部卒。石川島播磨重工業、日本合同ファイナンス(現ジャフコ)などを経て北海道ジャフコ社長、ジャフココンサルティング社長などを歴任。初出馬の10年市長選ではオール十勝での産業・地域振興策「フードバレーとかち」を掲げた。その推進に管内18町村と定住自立圏協定の締結や、北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区、バイオマス産業都市の認定などを進めてきた。
(高田敦史)

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