ご当地B級グルメ6品を発表 広尾・豊似中学校
【広尾】地元食材を使った一品料理「ご当地B級グルメ」の開発に挑戦している豊似中学校(加藤健一校長、生徒16人)の3年生4人が、オリジナルメニューとしてツブ貝入りクリームコロッケ「つぶクリッケ」など豊似(山)のものと広尾(海)のものを組み合わせた6品を作った。メニューは6日に発表され、試食した大人は中学生らしい斬新なアイデアが作り出したおいしさに感心していた。
古里をもっと輝かせようと企画。総合的な学習の時間の一環として川崎望恵さん、野澤龍太君、田中琴梨さん、立花うみわさんが取り組んでいる。
生産者の思いのこもったメニューを作るため、9、10月に地元を代表する産業「酪農」と「漁業」のプロ(酪農家、漁師)から食材の特徴や仕事に対する思いを聞き取った。その上で両地区ならではの食材や両地区をイメージできる「海山折衷メニュー」を考えた。
広尾産ツブ貝入り料理の(1)つぶクリッケ(2)カップグラタン(3)グラタンフライ、豊似産牛乳を使った料理の(1)牛乳しるこ(2)鮭in牛乳スープ、広尾産秋サケと豊似産ジャガイモを組み合わせた料理の(1)鮭イモもち-の6品。「つぶクリッケ」はシシャモ入りコロッケ「しゃロッケ」と合わせた「2大コロッケ」としての知名度アップ、「牛乳しるこ」は牛乳消費拡大などを願う思いを込めた。
地域参観日に合わせて実施した発表会には教職員、保護者、生徒にアドバイスした酪農家、漁師ら20人が出席。目の前で3年生が手作りしたメニューを試食した。漁師の保志弘一さん(28)は「ツブのコリコリ感とコロッケのサクサク感がいい。広尾の食材を生かしてくれてうれしい」と声を弾ませた。酪農家の小田治義さん(44)は「大人の固定観念では思いつかない中学生らしい発想。想像以上の出来」と目を細めた。
参加者を笑顔にした4人も「みんな幸せそうに食べてくれた。料理の力を実感できて、心に残る思い出になった。絶対に忘れない」と笑顔。「自分たちが考えたメニューが将来、給食に登場するなど広尾のまちづくりに貢献してくれたら」と期待もした。(関根弘貴)