移動式ピザ窯を製作 帯広のヨコヤマ・コーポレーション
ヨコヤマ・コーポレーション(帯広市西23南3)の横山豪文社長(55)が、移動式のピザ窯を製作した。D型ハウスをやや平たくしたような形で、煙突もまきも使わず、炭をおこして内部を温めればピザが焼ける仕組み。近所で振る舞ったピザの評判も上々で、横山社長は「春の町内会の催しでも使ってみたい」と話している。
同社はステンレスやアルミニウムの溶接・加工など金属加工がメーン。ピザ窯は、知り合いの大工が管内で住宅とともにピザ窯の製作を請け負ったことがきっかけ。レンガで組み、まきで温める窯を造ったが、いろいろと大変だったという話を聞き、横山社長の“製作意欲”がかき立てられた。
横山社長は、かつて筋子を簡単にイクラにばらすステンレス製の台所用品「らくらくいくら」を製作・販売するなど、手先の器用なアイデアマン。炭で焼く窯もあることを知り、仕事の合間を見つけては、耐火セメントやスプレー式の発泡ウレタンなどを使って、古墳のような窯を造った。枠と台座は、炉床に合わせて本業のステンレスで製作。総重量150キロだが、車輪を付け、引っ張って動かせるようにした。
1・2メートル四方、高さ80センチの台座に、最頂部まで55センチの窯が載った形。直径30センチのピザが5、6枚入る大きさ。ピザスコップもお手製で、4日に完成し、トマトソースとチーズのピザを近所に振る舞った。
同社では、直径20センチのピザを3枚焼けるくらいの大きさで、5万円程度から注文を受ける考え。横山社長は「今後も改良を重ねていく。注文があれば、大きさなどは相談に応じたい」としている。問い合わせは同社(0155・37・5586)へ。(植木康則)