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大樹で無人飛行機実験 X-TREMEなど

無人飛行機の自動飛行実験を行ったメンバー。左端が角屋代表、右端が炭田社長

 【大樹】産業用無人航空機製造の「X-TREME COMPOSITE JAPAN(エクストリーム コンポジット ジャパン)」(三重県伊勢市、角屋守代表)など7団体は、町多目的航空公園で無人飛行機実験を行った。災害発生時に被災状況の把握に活用する自動飛行システムの有効性、安全性などを確認した。

 同社、中部科学技術センター(名古屋市)、航空システム研究(同)、中央エンジニアリング(同)、XENOCROSS(ゼノクロス、鹿児島市)、東大、九州大の共同研究。「誰でも簡単に動かすことができ、どこからでも確実に被災地の状況を観察できるような自動飛行システムの開発」を目指し、2012~14年の3年計画で取り組んでいる。

 今回は4人が大樹入りし、11~15の5日間で行った。昨年に開発した電動式の機体(全長1メートル、幅2メートル、高さ50センチ)を1日7、8回テスト。あらかじめ設定した航路通りに飛行するか、トラブル発生時に正確に修正できるかなどをチェックした。

 取得したデータは持ち帰り、詳細を解析する。今回は通常の飛行機のように離着陸する「水平離着陸」だったが、滑走路なしでも離着陸できる「垂直離着陸」も導入する方針。

 プロジェクトリーダーの航空システム研究の炭田潤一郎社長は「広大な土地がある大樹町は、無人機の自動飛行などの実験を行う最適な場所。有意義な時間が過ごせた」と振り返った。
(関根弘貴)

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