新得中と屈足中が合同部活 まちマイ新得編
新得中学校(高橋敏宏校長、生徒98人)と屈足中学校(宮村孝雄校長、生徒39人)は、昨年度から合同で部活動を行っている。生徒数の減少で部活動の継続が難しくなっていたことから、地域の強い要望を受けて実現した。
現在、合同で活動している部活は野球、サッカー、吹奏楽、バドミントン、ソフトテニスの5つ。両校共通の部活だけではなく、一方にしかない部活にも入部できる。人数不足の解消はもちろん、練習のバリエーションが広がる、部活の選択肢が増えるなどメリットは多い。
ある程度の人数がいないと活動自体ができない吹奏楽部の筒井里咲さん(新得中3年)は「仲間が多くなってうれしい」と笑顔を見せた。練習にも活気が出るなど生徒たちの反応は上々だ。高橋校長は「部の選択肢を増やすことで生徒たちの可能性を広げたい」と話している。
時間調整や指導方針の違いなどの課題もあるが、最大の問題は約7キロ離れた両校への送迎。行きは町の少年団用バスに同乗して学校間を移動しているが、帰りは父母が迎えに行くことになる。チーム競技の場合は別の課題もあり、野球部の齋藤悠副主将(新得中2年)は「普段の生活を知らないと性格をつかみにくい」とコミュニケーションに気を使う。
屈足中の林正浩教頭は「将来的にはもっとバスを利用できるようにして、子供たちが何の心配もなく部活に打ち込めるようにしたい」と語った。(那須野唯通信員)