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楽しんで挑もう フードバレーとかちマラソン

片石会長(奥)の指導を受けながら、街路樹の中を走る高津(右)と伊藤(左)

 昨年、約3000人のランナーが心地よい汗を流した「フードバレーとかちマラソン」(実行委主催)が、今年も11月4日に帯広市内で開かれる。出場予定の本社編集局整理部の2人は、マラソン歴25年で帯広ランナーズ会長の片石祐一さん(70)を訪問。完走するためのアドバイスを受け、「フードバレーとかちマラソン」の魅力を教えてもらった。(高津祐也)

 片石さんが経営する「飲み食い処 さぶ」(帯広市西16南6)を訪れたのは、高津(23)と伊藤寛(30)。2人とも本格的に長い距離を走った経験はない。

 2人はまず、「さぶ」周辺の歩道数十メートルを往復しながらフォームをチェックしてもらった。

 片石さんに言われるがまま、(1)胸を張り、姿勢を良く(2)足はかかとから着地(3)脇を締め、しっかり腕を振る-を意識したが、少し走りづらく、フォームもぎこちなかったようだ。高津はしっかり腕を振るように、伊藤はつま先ではなく、足全体で着地するよう指導された。「正しいフォームが下半身への負担を軽くする。疲れたときにこそ、このフォームで走られるように」と片石さん。

 確かに、膝への負担が軽くなり、スピードも上がった気もするが、慣れるにはもう少し時間がかかりそうだ。

  ■  ■  ■

 片石さんが本格的に走り始めたのは45歳のとき。医者から「体重を10キロ落とさないと成人病になる」と言われ、ジョギングから始めた。「初めは歩くのが精いっぱいだった」というが、徐々に長い距離をこなせるようになり、3カ月で10キロの減量にも成功。走る楽しさに病みつきになり、今ではフルマラソンの出場回数は100回を超える。

 市街地の中心を走る「フードバレー-」は、以前に市内で開かれていた別の大会と比べても楽しみが増したそうだ。

 沿道には観客がびっしりいて、知り合いが「頑張れ」と声援を送ってくれるのが他にない喜びだとか。「誰の声だかよく分からないが、思わず手を上げて応えてしまう」(片石さん)。平たんな道のりや、きれいな舗装も魅力だという。

 「友達からの応援を受けて走れたら楽しいかもしれない」と、2人はわくわくした。無謀なことに、2人はハーフの部に登録してしまった。飲み会や遊びの誘惑はあるが、「1、2キロでもいい。毎日無理せず走ろう」との片石さんの言葉を肝に銘じ、さぼらずに走って大会に備えよう-。

  ◇  ◇  ◇

 2013フードバレーとかちマラソンは、ハーフ(とかち帯広の森コース)、5キロ(ばんえい十勝コース)、2・5キロ(帯広中心街コース)の3種目。いずれも藤丸前をスタートし、白樺通を中心に、帯広の森や帯広競馬場などを巡る景観に恵まれたコースだ。申し込みは9月末まで。大会のホームページ(http://hokkaido-run.jp/obihiro/index.html)から申し込む。問い合わせは実行委員会事務局(0155・55・4210)へ。

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