火星が最接近、十勝の夜空にも明るく輝く
2年2カ月ぶりとなる火星の最接近が12日夜、十勝管内でも観測された。帯広市内では最接近となる午後11時ごろは夜空に雲が広がったものの、日没から午後9時ごろにかけて東の空に輝く姿を見られた。
火星は地球の外側を687日かけて公転している。公転周期が365日の地球は2年2カ月に一度、火星を「追い越す」ことになり、このときに最接近する。今回の火星と地球の間の距離は約9608万キロで、「大接近」と呼ばれた2018年7月に比べると約6割ほどの大きさだった。
市内の幸福駅交通公園では、赤い展示車両の上部に、ふたご座のカストルとポルックスと、縦に並ぶように輝く火星を見られた。16日には火星が地球から見て太陽のちょうど裏側になる「衝(しょう)」となり、その頃まではひときわ明るく輝く火星を楽しむことができる。(岩谷真宏)