Excel10周年 「恩送り経営」で地元に活力~先読み新年号
東海林高也(しょうじ・たかや)代表(41)
一般塗装を軸に農業土木、足場建築、太陽光発電設置、除雪など社会に役立つ仕事を請け負う東海林高也代表(41)の経営指針は、常に「地域の未来が良くなる方角」に向いています。「この10年、会社が成り立ってきたのは、取引先各位と従業員のおかげです。息の長い会社を目指し、信頼第一の経営を心掛けています」。昨年はコロナ禍で3割減に沈んだ売り上げも回復し、再成長に弾みをつけた一年となりました。
別会社で運営する中古車販売店「Green Base」に加え、昨年は新たに法人を立ち上げ、異業種経営にも挑戦しています。その一つが市内のスポーツ用品店「ベストスポーツ」の事業承継です。
自身が野球少年だったことから、同店主催の大会「ベスト杯」などを通じて創業者夫妻と交流があったという東海林代表。廃業の相談を受け、自ら名乗りを上げました。「学校指定の体操着販売や交流大会などを通じて、十勝のスポーツ文化に40年以上貢献してきた店をつぶすわけにはいかないと即決しました」と明かします。
自身の子育てが一段落した現在は、地域の子どもたちのスポーツ活動の活性化にも尽力。少子化によって学校部活動の機会が減りつつある現状を憂い、練習環境の整備、成果を発表できる大会運営など、企業間の垣根を超えた体制構築を目指します。その原動力は「恩返し」ならぬ「恩送り」。事業と地域貢献の両立で持続可能な未来へ羽ばたきます。
■沿革■
2014年 自宅を拠点に個人事業主として事業開始
19年 現在の帯広市大通南30ノ5ノ1に移転
22年 中古車販売店「Green Base」開店
24年 株式会社ベストスポーツ設立、スポーツ用品店「ベストスポーツ」、からあげテイクアウト専門店「田舎とり」事業継承
■概要■
本社 帯広市大通南30ノ5ノ1
資本金 なし
従業員 6人
年商 2億円(2024年1月期)