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何気ない日常が一番の宝物だった 閉校2校 思い出胸に最後の卒業式

最後の卒業式に臨む生徒たち(1日午前10時ごろ、江陵高校で。金野和彦撮影)

 十勝管内の全高校で卒業式が行われた1日、学校再編のため今年度限りで閉校する幕別町内の江陵高(若宮栄校長)と幕別高(越坂直広校長)でも最後の卒業生が学びやを後にした。長年地域に支えられてきた歴史に思いをはせ、思い出を胸に未来へ歩み続けると誓った。(高田晃太郎、澤村真理子)

清陵会長が送辞 江陵高
 江陵高校では、保護者や教員が見守る中、最後の卒業生102人が体育館に入場。校歌斉唱に続いて、若宮校長から各クラスの代表者に卒業証書が手渡された。

 若宮校長は「皆さんはこの3年間で多くの挑戦と失敗を経験し、喜びや悲しみ、苦しみ、達成感を味わい、江陵坂を一歩一歩上るように大きく成長した。社会人としての皆さんの活躍に大いに期待している」と式辞を述べた。来賓の飯田晴義幕別町長、太田善之PTA会長が祝意を伝えた。

 在校生を代表し、同一校舎を使ってきた幕別清陵高校生徒会長の國安語さん(2年)が「同じ校舎で先輩方と過ごした2年間は最高だった。先輩たちが積み上げてきたものを私たちが受け継いでいきます」と決意を示した。

 卒業生の北山星音愛(らのあ)さんが「(新型コロナウイルス感染拡大の)このような状況下だからこそ、みんなと過ごす何気ない日常が一番の宝物だと改めて感じられた。母校が無くなるのは寂しいが、最後の江陵生としての誇りを持ち、それぞれの道を歩んでいきましょう」と答辞を述べた。

卒業式を終え、退場する幕別高の卒業生たち(1日午前10時ごろ)

校歌は心の中で 幕別高
 幕別高では、卒業生20人が「We love makko(幕高)」と書かれたそろいのマスクを着用して入場。越坂校長が1人ずつ卒業証書を手渡し、式辞の中で、「コロナ禍でも前向きに頑張る場面がたくさんあった。逆境を乗り越え、たくましさを身に付けた」とたたえた。

 卒業生を代表し、遠藤翔哉さん(18)は昨年12月の学校祭を「幕別の飲食店や花火業者、(同じ校舎を使う中札内高等養護学校幕別分校の)分校生のおかげで楽しく過ごせたのがいい思い出」と振り返り、「ありがとう、幕高」と感謝した。新型コロナ対策として校歌は声を出さず、心の中で歌って思い出に浸った。

 式後は教室で卒業アルバムに寄せ書きし合い、仲間との思い出に名残を惜しんだ。道警に就職する佐藤走汰さん(18)は「在校生が少ない中で寂しさもあったけど、先生方の手厚いサポートで夢を実現できた。幕高に来てよかった」と話した。

 同校は1948(昭和23)年に道立池田女子高校幕別分校として開校。今回で56回目の卒業式を迎え、6811人の卒業生を送り出した。


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