蜷川実花展 19日開幕 鮮やかな「花」 十勝に彩り
人物捉えた写真も 帯広美術館
写真家の枠を超え、映画、ファッションなど多彩な活動を展開する蜷川実花(にながわ・みか)さんの写真展「蜷川実花展-虚構と現実の間に-」が19日、道立帯広美術館(帯広市緑ケ丘2)で開幕する。約300点の写真と、映像作品が十勝の秋を彩る。
同展は2018年から全国各地を巡回。帯広展は帯広美術館、帯広市、帯広市教委、十勝毎日新聞社、NPO十勝文化会議で構成する実行委員会などが主催する。
南国の墓地に供えられた造花などを撮影した「永遠の花」、11年の東日本大震災後に新宿御苑で咲いた桜を撮影したシリーズの「桜」など全6章で構成。「うつくしい日々」は父蜷川幸雄さんが亡くなる前後1カ月に撮った作品で、「父の死に向き合う思いを語った作者の言葉が写真の間に示されることで、日記のようなストーリー性が表れている」(帯広美術館の耳塚里沙学芸員)という。
このほか、蜷川さん本人によるモノクロのセルフポートレート「Self-image」、時代を象徴する人物を撮影した「Portraits of the Time」、花火や音楽フェスティバルのシリーズや新作から成り、同展のテーマにもなっている「INTO FICTION/REALITY」が展開される。
会期は12月6日まで。前売券は一般1100円、大学生400円(高校生以下無料)で、勝毎サロン(藤丸7階)やイープラス、セブンチケットなどプレイガイドで販売中。問い合わせは帯広美術館(0155・22・6963)へ。
(牧内奏)
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