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医療フィットネス開業 札幌の法人 柏林台に2施設

体づくりの専門家がそろい、個別指導を提供する。写真は(前列中央)宇野理事長、(左から)角谷さん、中島さん、近藤さん、佐藤さん、浅野さん、小田さん

 医療法人社団愛和会(札幌、宇野英二理事長)が手掛ける「十勝ヘルスケアクリニック」と「メディカルフィットネスとかち」が1日、帯広市内の柏林台中町1にオープンした。医療とフィットネスを融合した管内初の施設で、健康診断・身体測定を受けた後に自身の健康状態や目的に沿ったエクササイズを行うことができる。スタッフには女子アイスホッケー日本代表の近藤真衣さんらトップアスリートや専門職がそろい、個別指導が受けられる。

 メディカルフィットネスは、東京や札幌など大都市圏に登場しているサービス。健康に高い意識を持つビジネスマンや企業経営者らが利用している。

 「メディカルフィットネスとかち」では、こうした利用者に加え、体づくりの面で質の高い指導を求めるジュニアアスリートらも受け入れる。平日の昼間は高齢者向けの通所施設「シニアフィットネスとかち」として、虚弱(フレイル)や認知症を予防するプログラムも提供する。

 費用はパーソナルトレーニングが1回当たり5000~6000円と、一般のスポーツジムと比べて割高。ただ「腰痛を和らげながら痩せたい」「ゴルフのスイングを良くし、血圧も下げたい」といった目的に沿って、運動や食事の専門家からマンツーマンで指導を受けられる。

 主なスタッフの顔触れは、十勝ヘルスケアクリニックの増井信也院長、同クリニックとシニアフィットネスとかちのスタッフとして近藤さんら。

 メディカルフィットネスとかちには、道内でも数少ない公認スポーツ栄養士の資格を持つ佐藤泰啓さん、女子スピードスケート500メートルの世界大学選手権で優勝経験がある浅野実久さん(管理栄養士)、大倉山ジャンプ競技場(札幌)で選手のコンディションチェックなどを担当してきた中島千佳さん(アスレチックトレーナー)が所属する。

 さらに理学療法士として経験を積んだ角谷尚哉さん、小田航平さんが病気やけがをしにくい体づくりをサポートする。

 清水町出身の宇野理事長は「十勝の皆さんに予防医療を提供し、故郷に恩返しするためにメディカルフィットネスを立ち上げた。お年寄りからジュニアアスリートまで、幅広い人に利用してもらえれば」と話している。

 1日から予約制の無料体験会を実施している。問い合わせは、同施設(0155・58・3312)へ。(奥野秀康)

女子ホッケー代表・近藤さんも在籍
 女子アイスホッケー日本代表の近藤真衣さんは、日本オリンピック委員会(JOC)の就職支援システム「アスナビ」を通じ、十勝ヘルスケアクリニックに就職した。業務に取り組む傍ら、メディカルフィットネスで自主トレーニングを行い、競技と仕事の両立を目指す。近藤さんは「五輪でメダルを獲得することを目標に鍛錬する。職員の一員として貢献し、人間力も培いたい」と話している。

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