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帯広日産の全株式を村松HDが取得 日産子会社から地元資本に

株式を譲渡し、地元資本となる帯広日産自動車

 日産自動車(本社神奈川)子会社の帯広日産自動車(帯広、村松一樹社長)は19日、同社の全株式を、8月1日付で村松ホールディングス(HD)=音更、村松社長=が取得すると発表した。地元資本となることで営業体制を強化し、販売増加につなげる狙い。

 帯広日産は日産自動車の100%子会社。経営者による買収を意味する「MBO(マネジメント・バイアウト)」の形となる。日産販売店として、不動産を含めた資産すべてを譲渡するMBOは初めてという。

村松一樹社長

 村松HDは昨年10月に村松社長が立ち上げた受け皿会社。株式取得の契約は19日に済ませている。資本金は9000万円のままで、帯広日産の社名や店舗は変わらない。村松氏が両社の代表権を持つ。

 日産子会社の場合、数年間で代表が代わるが、地元資本となれば村松社長が継続して経営を担えるため、地域の顧客に密着した営業展開が可能と判断した。

 同社は1971年創立。十勝管内に10店舗、釧路・根室地区に6店舗を持つ。2018年度実績は新車登録台数が2718台、売上高は95億円で、4年連続で増加。村松社長は十勝地域について「農業を基盤に経済が上向いている。1人1台の車を持ち、安定した需要がある」とする。

 販売拠点を増やす具体的な計画は現時点ではなく、従業員(今年4月1日時点で294人)の雇用も継続していく。

 村松社長は「営業体制はこれまでと変わらない。お客さま対応力をさらに強化し、売上高を伸ばす。自動運転技術および電気自動車の普及を通じ、日産ブランドの強化に貢献したい」と話している。(中島佑斗)

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