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更別地ビールあす披露 「爽やかな飲み心地」 コタニアグリ

更別で初の地ビールを造った(右から)小谷さんと醸造した十河さん

 【更別】更別村内で生産したビール麦とホップを使った地ビールが完成し、19日に村内で開かれる「十勝さらべつすももの里まつり」で初めて販売される。更別初の地ビールを造ったのは村内の農業法人コタニアグリ(小谷広一代表)。小谷さん(68)は「みなさんに味を楽しんでもらい、今後に向けて多くの声を聞いてみたい」と張り切っている。

 「自分の畑で作った麦でビールを造ってみたかった」と夢を抱いていた小谷さんが知人を通じて帯広ビール(帯広)を紹介されたことがきっかけ。3年前に原料となる大麦の種まきを0・5ヘクタールで作付けし、約400キロを収穫した。

 通常のビール造りには粒径の大きさから二条大麦を使うが、今回使ったのはオランダから取り寄せた新品種の六条大麦「KWSトニック」。帯広ビールで醸造を担当する十河文英さんは「ビールで六条大麦を使うのは国内でも珍しい取り組み」と話す。

 今回は自社で生産したビール麦77・7%の麦芽38・6キロから460リットルを醸造した。すももの里まつりでは、小谷さんが所属する十勝さらべつ熱中小学校の「十勝×Hawaii部」で販売。「コタニアグリのクラフト地ビール」として1杯(350ミリリットル)550円で販売される。

 原料のホップは通常、乾燥したペレット状のものを使うのに対し、自家製の生ホップを使用し香り豊かに仕上げた。味わいについて十河さんは「麦芽由来の柔らかな甘さとカスケードホップ由来のかんきつ系の爽やかな苦みが特徴で、爽やかな飲み心地が楽しめる」と話している。

 今後も、村内のイベントで販売する予定だ。小谷さんは「更別には地サイダーがあり、地ビールもようやく完成できた。次はウイスキーを造ってみたい」と語る。

 すももの里まつりは午前10時~午後2時、村内のすももの里特設会場(更別南4線、どんぐり公園内)で開かれる。(藤島諒司)

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