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「漢方の庭」準備着々 十勝から応援者も英「五輪」

イギリスや日本全国の技術者が集まり、工事が進む会場(佐藤さん提供)

 【ロンドン】世界最高峰のガーデニングショー「チェルシーフラワーショー2019」の最終審査に十勝から出場する木野花園計画(帯広)の柏倉一統(かずと)代表と未季庭園設計事務所(幕別)の佐藤未季代表が現地入りし、出品する庭づくりの工事が着々と進んでいる。十勝からの応援も訪れ、世界各国の技術者たちが力を結集させて21日の開幕へ向けて汗を流している。

 ショーは100年以上の歴史を誇り、英国王立園芸協会が主催。「庭のオリンピック」と称され、今年は世界から26組が最終審査に進む。会期は25日まで。

 柏倉さんと佐藤さんは昨年初めて応募し、見事1次審査を通過した。最終審査に進むにはガーデン制作費用約1700万円を出資するスポンサーが必要だったが、十勝をはじめ国内外から支援者が集まり、約440人から2000万円近くに上る資金が寄せられた。

左から柏倉一統さんと佐藤未季さん

 2人が出場するのは3部門のうちのひとつ「Space to Grow (育む庭)」。「漢方の庭」をテーマにコブシやシャクヤクなど約30種類の植物を使い、北海道の自然を表現する。

 2人は4月から開催地の英国ロンドンに入って準備を進める。工事は6日に始まり、18日が工期。佐藤さんによると、工事が始まってから急なルール変更などもあり、デザインや手順を試行錯誤しながらも順調に進んでいるという。

 施工はイギリス在住の白井達也さんがコーディネートし、イギリス人施工者、石工、また真鍋庭園(帯広)の府川洋史工事課長を始め、全国から技術者が応援に駆け付けている。2週間という限られた時間で競い合うが、「メダルを競う大会なのにいろいろな庭の人たちが道具や材料を貸し借りしたりして、会場全体が仲の良い戦友になっていく姿に驚いた」と佐藤さん。夢の大舞台は間もなく開幕。「2人で始めた挑戦がたくさんの方々の協力と協賛を得て、北海道で学んだ庭づくりで世界へ挑戦できることを心から感謝している」と話している。(松田亜弓)

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