停電の影響で書籍入荷に遅れ ランチパスポート発売も15日以降に延期
停電の影響で、十勝管内の書店では6日以降、書籍や雑誌が予定日になっても届かない状況が続いている。書店関係者によると、過去3回発売され人気の「ランチパスポート十勝2018」が10日の発売予定が15日以降に延期され、発売日は未定という。
書店関係者によると、6日以降、取次店から配送される分が届いていない。週刊文春や週刊新潮、フライデーなどで、ザ・本屋さん(帯広)の高橋智信社長は「特に6日に入ってくる予定だった『ジャンプコミックス』の新刊がなく、お客様から問い合わせが来ている」と話す。
ランチパスポートは持参すると、掲載店のランチメニューが一律500円で食べられるグルメ書籍で、期間限定で全国で販売されている。中には通常1000円ほどのランチが500円で食べられる店もあり、過去3回販売された十勝版は、各書店で予約が殺到し、飲食店での利用頻度も多く、注目度が高い書籍の1つ。書店には道内分発行元のえんれいしゃ(札幌)から7~8日に発売延期の連絡が来たという。岡書イーストモール店では8日に店内に延期の告知を行った。運営するオカモト(帯広)のメディア・マーケティング・カンパニーの大久保知行岡書副店長は「当店だけで200人以上の予約があった注目度が高い商品。事情が事情だけに仕方がないが、早く平常化してほしい」と願っていた。
高橋社長は「9日時点では取次会社が休日のため、今後の状況が分からない。10日になると少し状況が見えてくるのでは」と話していた。(佐藤いづみ)