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熱帯魚カフェで就労訓練「IROHA」 まちマイ翔陽中エリア編

田中専務(右)プロデュースの水槽と熱帯魚などで囲まれた店内。自慢の手作りハスカップソースを使ったソーダをPRする兒玉社長(左)

B型事業所
 50代の男性2人がそれぞれの夢を実現するため一緒に起業し、帯広市東6南10に就労継続支援B型事業所を立ち上げ、就労訓練の場として「カフェIROHA」をオープンさせた。幕別産ハスカップで手作りしたソースやジャムを使ったメニューが売り。店内には熱帯魚などの展示販売部門もあり、魚や観賞エビが入った水槽も数多く置かれ、憩いのスペースとなっている。

 会社名は「一蕗芭(いろは)」。兒玉一洋さん(52)が社長、田中政弘さん(57)が専務を務め、5月に設立。同社は8月29日付でB型事業所の指定を受けた。カフェは帯広協会病院の南向かいにあり、9月5日にオープンした。

 兒玉社長は33歳で腎臓病と診断され、透析を長く続けた後、47歳で妻をドナーに移植を受けた。2012年に同患者の会「とかち・すずらんの会」を立ち上げ、共同代表として活動する傍ら、福祉事業所で働いてきた。そのうち「自身で事業所を運営し、障害のある人を一人でも多く、社会で働けるように手助けしたい」と思うようになった。

 田中専務は中札内村生まれ。地元消防で33年働いた後、51歳で早期退職。10年以上前から趣味で珍しい淡水エビなどを飼育してきた。2人は同じ職場で働いた中で意気投合し、1年前から起業の準備を進めた。

 カフェでは、ハスカップソーダ(300円)やバケット・ハスカップジャム付き(250円)など。「ハスカップランド相川」(幕別、工藤照夫代表)で手摘みしたものを使用。ジャムやソースは事業所スタッフや利用者らで手作りし、500円、600円でそれぞれ販売もしている。

 熱帯魚や淡水エビなどの展示販売部門は田中専務と10年来の付き合いのある専門店「ローキーズ札幌」サテライト店として展開する。1匹150~1200円で、約30種。「癒やされる。じっと見ながら長く滞在するお客さまもいる」と田中専務。

 事業所の定員は20人で、現在2人が利用。利用者を募集中。兒玉社長は「B型としては利用者に寄り添い、スキルアップを図り、一人でも多く一般就労につなげたい」と話していた。カフェは午前11時~午後7時。定休は10月から月曜。(電話)0155・29・4306(佐藤いづみ)

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