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落花生 機械で収穫 産地化目指すグループ 芽室

機械を使って株を掘り起こす土屋さんと、見守る藤井代表(左)ら(27日午前10時半ごろ)

 【芽室】芽室町上伏古の「十勝めむろ落花生生産グループ」(藤井信二代表、8戸)のほ場で落花生の収穫が始まった。十勝を日本一の「落花生」産地とすることを目指すプロジェクト「TOKACHI Grand Nuts(とかち・ぐらんど・なっつ)」の連携農家の1つで、今年は将来の機械化を見越し、道外産地から機械を借りて作業をしている。

 プロジェクトは昨年、帯広畜産大や帯広信用金庫、JA木野などで設立。上伏古地域では2009年に栽培を始め、今年からプロジェクトに参画。農家が参入しやすい栽培体系の構築などに協力している。

 今年は試験ほ場も含む約3ヘクタールに9品種を栽培。同グループは前年の倍の約2ヘクタールを担当する。乾燥用は前年より1週間早い25日に収穫を開始した。

 27日は土屋真俊さん(32)の畑で、産地の千葉の機械メーカーに借りた専用の「反転機」を使い、土から株ごと掘り起こし、人の手でさやを上に向ける「地干し」を行った。帯信金地域経済振興部の佐藤憲副部長らも見守った。

 藤井代表(35)は「今年はマルチ(保温用ビニール)をかけたので例年になく実入りがいい」と笑顔ながら、「十勝で面積を広げていくには今以上の省力化が必要」と話した。同グループの落花生は町内の愛菜屋のほか、プロジェクトメンバーのコープさっぽろでも購入できる。(佐藤いづみ)

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