高校生の就活 一斉解禁 帯広でも採用試験開始
来春卒業予定の高校生を対象にした企業の採用活動が16日、全国一斉に解禁された。人手不足が進む中、十勝管内でも高校生が内定目指して試験に臨んだ。
帯広公共職業安定所によると、来春卒業予定の管内高校生2958人のうち、7月末時点の就職希望者は742人(男子364人、女子378人)。企業側の求人数は1283人で求人倍率は1・73倍となり、前年同時期より0・2ポイント高い。人手不足を背景に、企業の採用熱は高まり続けている。
16日は休日に当たったが管内数社が試験を実施。このうち廃棄物処理・リサイクル業のサンテクノ(帯広、兼子賢社長)には管内高校生4人が応募し、午後1時から市内ホテルで筆記と面接試験を受けた。ここ数年、高校生の採用を続けている兼子社長は「高卒新人には将来、業務の中核を担うことを期待している。資格取得を支援するなど、長く会社に定着してくれる人材に投資したい」と話した。
関係者によると、ほとんどの管内企業は今月中に試験を実施する。(池谷智仁)