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快進撃 健闘たたえる 十勝のファン未明に声援 W杯8強ならず

前半終了間際、日本代表のチャンスシーンに沸くサッカーファン(3日午前3時45分ごろ、帯広市内のゴールウェイで。新井拓海撮影)

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会は3日未明、日本代表が初のベスト8進出を懸けて強豪ベルギーと対戦した。午前3時のキックオフにもかかわらず十勝からも熱い声援が送られ、逆転負けはしたものの健闘をたたえる声が相次いだ。期待を上回る快進撃を受け、帯広市内のスポーツ用品店では日本代表グッズの需要が急増。1次リーグで敗退した4年前の前回大会に比べ、売れ行きが2倍になった店もある。

 市内のアイリッシュパブ「ゴールウェイ」(西2南10、大屋竜人店長)にはベルギー戦に合わせて約50人のファンが集まり、歓声と熱気に包まれた。市内から訪れた古舘拓也さん(29)は「日本に勝ってほしい。柴崎岳選手のかっこいい姿が見たい」と期待した。

 試合はベルギーに攻め込まれる場面も多かったが、ゴールキーパーの川島永嗣選手のファインセーブに大歓声が起こった。同点で折り返した後半3分、日本は原口元気選手が先制ゴール。続けて7分に乾貴士選手もシュートを決めると、盛り上がりは最高潮に達した。しかし、試合終了間際に逆転を許し、店内は落胆のため息に包まれた。

 市内の山神まいさん(21)は「試合は惜しかったけれど、最後まで盛り上がった」とし、友人の吉冨琴音さん(21)は「やり切ったという感じがある」。大屋店長は「良い試合だったのでとにかく悔しい。もう1試合やりたかった」と接戦を振り返った。

 市内の自宅でテレビ観戦した帯広北高校サッカー部の片桐聡監督(34)は「西野(朗)監督は最後まで攻める姿勢を見せ、将来のビジョンを示した。次のW杯、さらにその次のW杯で、ベスト8だけでなく優勝へ勝ち進むきっかけとなるような試合運びかもしれない」と感心した。

日本代表の活躍を受け、ユニホーム需要が急増するスポーツ用品店(ゼビオ帯広いっきゅう店)

グッズ売り上げ急増
 開幕前は日本代表への期待が低く、グッズの売れ行きは鈍かったが、代表の勢いとともに急上昇した。

 スーパースポーツゼビオ帯広いっきゅう店(西19南2)では、初戦で格上のコロンビアに勝利した直後から日本代表ユニホームの売り上げが急増。コロンビア戦で活躍した大迫勇也、柴崎、香川真司、乾選手モデルは一時完売し、2戦目のセネガル戦で同点ゴールを決めた本田圭佑選手の人気も上がっている。他のグッズを含め、売り上げは前回大会の2倍に達した。

 同店は来店者に特製ミサンガをプレゼントし、日本代表を応援する機運を高めていた。菅井拓也マネジャーは「日本が勝ち進むごとに盛り上がりを実感した。この感動を忘れず、今後もサッカーを盛り上げていきたい」と話す。

 日本以外の出場国ユニホームも結果に応じて需要が変動。決勝トーナメントに進んだベルギーやアルゼンチン、ロシアなどは完売した。一方、優勝候補のため多く仕入れたが、まさかの1次リーグ敗退となった前回王者ドイツは売れ残っている。

 スポーツデポ帯広店(稲田町南8線)は、コロンビア戦の前日から日本代表グッズが売れ始めた。日本代表の試合当日に買い求める人も多く、売り上げは前回大会並みの水準に達したという。(池谷智仁、細谷敦生、北雅貴)

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