ツルの子育て仲むつまじく
【浦幌】国の天然記念物タンチョウがつがいで仲良く子育てする姿が、今年も町内の河川で見られている。
このつがいは数年前からほぼ同じ場所で営巣。今年は3月末に巣作りを始めた。4月3日に抱卵が確認され、今月10日に巣の中にいるひなが目撃されていた。昨年は2羽だったが、今年ふ化したのは1羽だけだった。
11日には親子で河川に姿を現し、親鳥が川岸の土を掘り起こしたり、水中の餌を探したりして忙しそうにしていた。餌になるミミズを見つけたがひなの口に入りきらず、親鳥が器用にくちばしで小さくしてひなに与えるほほ笑ましい光景も見られた。
浦幌野鳥倶楽部の武藤満雄会長は「河畔林が伐採され隠れる場所がなくなったが、無事に育ってほしい」と話している。(円子紳一通信員)