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ISTロケット、姿勢制御装置とエンジン同時燃焼に成功

爆音を上げながら、勢いよく炎を吹き出すロケットエンジン(19日午後5時15分ごろ、新井拓海撮影)

 【大樹】インターステラテクノロジズ(大樹、IST、稲川貴大社長)は19日、町浜大樹の実験場で、28日打ち上げ予定の観測ロケットMOMO2号機のエンジンと、新開発の姿勢制御装置を同時に燃焼させる実験に成功した。

 新姿勢制御装置は、昨年7月打ち上げの1号機で破損の一因となった機体の横回転(ロール)を抑えるために開発。エンジンと同系統のエタノールを少量燃やすことで、1号機の窒素ガスを使った装置に比べ、横回転を抑える力が5倍となった。

 これまでエンジンと別々に開発しており、今回の実験で初めて統合させた。

 ISTにとってエンジンの燃焼試験は約1年ぶりで、ごう音を上げて10秒間燃焼。付随する姿勢制御装置も同時に、13秒間稼働させた。

 稲川社長は「大きなヤマ場は乗り越えた。気を引き締めて最終確認を進めていきたい」と話した。

 今後は電子機器のチェックや打ち上げ手順のリハーサルを進める。(真尾敦)

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