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押切選手が涙の現役続行宣言 地元中札内で五輪報告会

報告会のあいさつで感極まって涙を見せる押切選手。村民らを前に現役続行を表明した(金野和彦撮影)

 【中札内】平昌冬季五輪女子スピードスケート5000メートルで9位の押切美沙紀選手(25)=村出身=の報告会が21日、村文化創造センター・ハーモニーホールで開かれた。村民ら約100人が見守る中、押切選手は「チームパシュート(団体追い抜き)のメンバーとして金メダルを持ち帰れなかったのは悔しいし、申し訳ない気持ち」と涙を流し、「平昌五輪後に引退しようと決めていたが、まだまだ頑張りたい」と現役続行を宣言した。

 押切選手は2大会連続の五輪出場。けがの影響などで団体追い抜きメンバーから落選し、5000メートルのみの出場だった。

 報告会は村と、押切選手を応援する会(濱本英生会長)が共催。後輩となる村スケート少年団の女の子たちが押切選手をエスコートし、花束を贈った。押切選手が「皆さんの応援やメッセージが力になった。次は私がみんなに勇気と感動を与えられる存在になりたい」と述べると、大きな拍手が湧き起こった。

 濱本会長は「今回の悔しさを北京五輪で晴らしてもらい、ボブスレー選手の妹麻李亜さんと姉妹でメダルを取ってほしい」、森田匡彦村長は「押切選手は村民の誇り。今後も応援し続けたい」と話した。

 後半は会食で和やかに交流。村教委の派遣事業で五輪を観戦した中札内中の生徒6人を代表し、鎌田皓哉さん(2年)が「多くのことを学んだ。見たこと、感じたことをずっと忘れないでいたい」と述べた。
(松村智裕)

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  • 村スケート少年団の子供たちのエスコートで入場する押切美沙紀選手(右から2人目)=金野和彦撮影

    村スケート少年団の子供たちのエスコートで入場する押切美沙紀選手(右から2人目)=金野和彦撮影

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